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 不飽和脂肪酸の食べ過ぎは、体に良くない

 不飽和脂肪酸を摂取すると、血液中のコレステロールが低下します。
 また、不飽和脂肪酸には、体内で合成出来ないので食事から摂取する必要のある、必須脂肪酸があります。

 しかし、生体が処理出来る脂質の量には、限界があります。
 食事で過剰に摂取された、グルコース(ブドウ糖)に分解される糖質(炭水化物)や、肉類など蛋白質は、体内ではトリグリセリド(中性脂肪)やコレステロールに作り変えられます。
 現代のような食生活では、不飽和脂肪酸の摂り過ぎによる健康被害が心配されます。

 不飽和脂肪酸を摂取し過ぎ、抗酸化物質が不足していると、血中に、過酸化脂質酸化LDL)が増加し、血管壁(血管内皮細胞)が障害され、血栓が形成され易くなる恐れがあります。

 1.不飽和脂肪酸のリノール酸は、HDLも低下させる。
 リノール酸は、LDL受容体の活性を上昇させ、LDLを低下させることで、血清総コレステロール値を低下させます。
 しかし、リノール酸の過剰摂取は、HDLの合成を抑制して、HDLコレステロール値を低下させます。 

 2.食生活により、血液中の脂肪酸の比率が、異なる
 同じ、イヌイット(エスキモー)人でも、グリーンランドに在住している人たちと、デンマークに在住している人たちでは、前者の方が、血清中のEPA(エイコサペンタエン酸)量が多く、リノール酸の量は少ないことが判明しています。

 3.不飽和脂肪酸の血小板機能への影響
 血清中のリン脂質中に存在する、不飽和脂肪酸のアラキドン酸は、それ自体に、血小板凝集作用があります。
 また、アラキドン酸が、アラキドン酸カスケードで代謝されると、血小板凝集作用のあるトロンボキサンA2(TXA2や、血小板凝集抑制作用のあるプロスタグランジンI2(PGI2や、免疫的炎症反応に関与するロイコトリエン(LT)などが、生成されます。

 体内では、アラキドン酸は、同じn-6系の不飽和脂肪酸のリノール酸からも生成されます。

 4.不飽和脂肪酸の摂り過ぎは、アレルギー体質にする
 近年、リノール酸などの不飽和脂肪酸を過剰に摂取することが、アレルギー性疾患の増加を招いているという、指摘もあります(注1)。
 リノール酸は、体内では、アラキドン酸に代謝され、アラキドン酸から生成されるロイコトリエンは、アレルギー性炎症を促進させます。
 また、アラキドン酸から生成されるプロスタグランジン(PGE2)は、T細胞からのインターフェロン-γ(IFN-γ:IgE抗体の産生を抑制する)の産生を抑制し、結果的にアレルギー性炎症で作用するIgE抗体の産生を増加させると考えられます。

 5.不飽和脂肪酸から生じる、過酸化脂質の弊害
 不飽和脂肪酸は、空気中の酸素により、自動酸化され、過酸化脂質が生じます。

 不飽和脂肪酸は、体内でも、活性酸素により連鎖的脂質過酸化反応が起こり、酸化されて、過酸化脂質が生じます。

 不飽和脂肪酸を摂取し過ぎ、抗酸化物質が不足していると、血中に、過酸化脂質(酸化LDL)が増加し、血管壁(血管内皮細胞)が障害され、血栓が形成され易くなります。

 過酸化脂質(LOOH)は、2価鉄(酸化第一鉄:Fe2+)の作用により、ヒドロキシルラジカル(OH・)とアルコキシルラジカル(LO・)に分解されます。ヒドキシルラジカルは、酸化力の強い活性酸素で、細胞膜を構成する脂質を連鎖的に酸化させます(連鎖的脂質過酸化反応)。

 過酸化脂質が増加すると、酸化ストレスが増して、細胞機能が障害されたり、酸化LDLが増加して動脈硬化を来たしたりなど、健康被害を起こすものと、思われます。

 食品にも、過酸化脂質が含まれます。しかし、食品中の過酸化脂質は、小腸で、99.5%が安全な形に変わってから吸収されると言われます。ですから、酸化して、過酸化脂質を多く含む油脂は、食事として摂取しても、殆んど、腸管から吸収されません。しかし、動物実験では、大量投与すると、いろいろな臓器に、変化が生じることげ知られており、酸化した油脂を、長期に摂り過ぎることは、避けた方が良いでしょう。
 保存食に頼る食生活をしている現代社会では、食品から摂取される過酸化脂質は、多く、腸機能の障害を与えるのではないかと、思われます。
 野菜を食べると、野菜に含まれる食物繊維が、過剰な過酸化脂質を、腸内から排出していでくれると、思われます。
 また、野菜に含まれるビタミンCビタミンEなどの抗酸化物質が、体内の過酸化脂質の増加を防いでくれると、思われます。

 注1アトピー性皮膚炎の原因は、現在、解明されていません。
 最近の研究によりますと、アトピー性皮膚炎の患者の皮膚は、グルコシルセラミド(脂肪酸やブドウ糖等から構成される)の代謝異常により、健常者に比して、皮膚のセラミド含量が、低下しているそうです。アトピー性皮膚炎の患者では、グルコシルセラミドを分解する酵素(βグルコセレブロシダーゼ)の活性は正常なのに、グルコシルセラミドから、セラミドが生成されないで減少し、グルコシルスフィンゴシンや、炎症作用があるスフィンゴシルフォスフォリルコリンが増加します。
 グルコシルセラミドを構成する脂肪酸やブドウ糖の変性が、アトピー性皮膚炎の原因かも知れません。
 カネミ油症事件は、カネミ油の中に、ダイオキシンである、ポリクロロジベンゾフラン(PCDF:ポリ塩化ジベンゾフラン)と、コプラナPCBが混入して、皮膚炎や内臓疾患等の健康被害が起こりました。
 カネミ油症事件のように、食用植物油脂に含まれる不純物が、アトピー性皮膚炎の原因かも知れません。また、食用油には、変性により、トランス型脂肪酸が含まれていますが、皮膚のバリアー機能に関与する、セラミドの合成が、トランス型脂肪酸により障害されることが、アトピー性皮膚炎の原因かも知れません。セラミドは、角質層のケラチノサイト(keratinocyte:角化細胞)で、スフィンゴシンから作られます。
 なお、母乳100g中には、脂肪が、約3.5g含まれています。母親の脂肪中に蓄積されている物質は、ほぼ母体脂肪中の濃度で、母乳中に分泌されます。ダイオキシンは、脂溶性物質なので、主に食品中の動物性脂肪から体内に取り込まれ、分解や、排泄されにくいので、体内の脂肪に、蓄積します。
 アトピー性皮膚炎の患者さんは、食用油の摂取を控えた方が良いでしょう。

 付記
 ・糖類・糖分(砂糖など)の摂取は、アトピー性皮膚炎を悪化させる(中性脂肪が増加したり、血液が酸性化し、於血が悪化する)そうです。
 油脂の摂取は、アトピー性皮膚炎を差ほど悪化させないそうです。
 アトピー性皮膚炎の患者さんは、於血により、真皮の毛細血管の血行が悪く、表皮の基底細胞の細胞分裂が低下しているようです。

 参考文献
 ・岡田耕造:漢方薬だけで「治せる!」難治性アトピー性皮膚炎、東京図書出版会(2003年).

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