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 過酸化脂質

 ・過酸化脂質は、脂質過酸化物の総称で、不飽和脂肪酸(特に、リノール酸アラキドン酸、リノレイン酸など)が酸化され、パーオキサイド(peroxide)結合を有している(脂質ヒドロペルオキシド:LOOH)。
 過酸化脂質は、分子内にペルオキシド結合(-O-O-)を持つ。
 -CH2-CH=CH-+O2→-CH=CH-CH(OOH)-

 ・リポ蛋白では、LDLが、最も多く過酸化脂質を含んでいる(LDLに含まれる、コレステロ−ルエステルリン脂質中性脂肪の不飽和脂肪酸が、酸化して、過酸化脂質になっている)。
 ヒト血漿を用いた実験結果では、コレステロ−ルエステルに含まれる不飽和脂肪酸の方が、リン脂質のレシチンに含まれる不飽和脂肪酸より、酸化され、過酸化脂質(脂質ヒドロペルオキシド)になり易い
 LDLに次いで、VLDLHDLが、過酸化脂質を多く含んでいる。

 ・LDLの表層の脂質が活性酸素で酸化されると、中心部の脂質(コレステロ−ルエステルなど)も連鎖的に酸化され、アポBなども変性し、LDL受容体と結合出来なくなった酸化LDLは、スカベンジャー受容体により取り込まれる。

 ・血漿を用いた実験では、ビタミンEではなく、水溶性ビタミンCが、過酸化脂質脂質ヒドロペルオキシド:LOOH)でも、特に、CE-OOH(cholesterylester hydroperoxide)の生成を、抑制した。
 ヒト血漿に、Cu2+(5μm)を添加し、37℃の空気中で、インキュベートした実験結果によると、脂溶性のビタミンEの濃度は、変化しないが、最初に、水溶性のビタミンCの濃度が減少し(インキュベート開始6時間後程で涸渇し消滅)、次いで、脂溶性のCoQH2-10(CoQ10の還元型のユビキノール)の濃度が減少する(インキュベート開始24時間後程で消滅)。それに伴ない、インキュベート開始22時間後から、血漿中に、過酸化脂質(脂質ヒドロペルオキシド)のCE-OOH(cholesterylester hydroperoxide:コレステロールエステルの不飽和脂肪酸が酸化)が増加し、インキュベート開始46時間後には、血漿中のCE-OOH濃度は、約0.4μMに達する。なお、過酸化脂質のPC-OOH(phosphatidylcholine hydroperoxide:リン脂質のレシチンの不飽和脂肪酸が酸化)の増加は、インキュベート開始46時間後でも、明白でない。
 なお、ヒト血漿に、Cu2+(5μm)を添加しない場合、Cu2+(5μm)を添加した場合に比して、ビタミンCや、CoQH2-10の減少・涸渇に要する時間は長く(消費が遅い)、過酸化脂質のCE-OOH(cholesterylester hydroperoxide)の生成も遅く、生成量も、少なかった(CE-OOH血漿中濃度は、インキュベート開始46時間後でも、約0.05μM程度だった)。

 ・血清中のコレステロール、リン脂質、中性脂肪遊離脂肪酸の増減と、過酸化脂質の増減とには、相関関係は、ない:血清中の脂質が増加しても、過酸化脂質は、必ずしも、増加しない。血清コレステロール値や、中性脂肪値(トリグリセリド値)よりも、血清中のコレステロールエステル、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸に含まれる、不飽和脂肪酸(特に、リノール酸、アラキドン酸など)の量や、質(抗酸化物質の量)が問題で、不飽和脂肪酸の酸化により、過酸化脂質が生成され、血管内皮細胞を障害し、動脈硬化を来たすと考えられる。

 ・動脈硬化の重症度と、動脈組織内の過酸化脂質量とは、相関関係がある:動脈硬化の進展に伴ない、動脈組織内の過酸化脂質量が、増加している。
 動脈硬化を来たし易い、遺伝性の高脂血症(IIa型、IIb型、IV型)、高血圧、糖尿病(特に、網膜症合併例)、痛風のヒトは、血清中の過酸化脂質が、上昇傾向にある。しかし、単純な肥満の人は、血清中の過酸化脂質が上昇しない。

 ・心筋梗塞や脳血管障害(脳梗塞)の急性期には、血清中の過酸化脂質が、著明に、上昇する。

 ・アトピー性皮膚炎では、皮脂中の過酸化脂質が増加する。

 ・アルコールや四塩化炭素による脂肪肝では、肝組織中の過酸化脂質が、増加する(血小板内過酸化脂質が増加し、血液凝固能が亢進することがある)。

 ・老人の中枢性神経系の変性で認められるリポフスチンは、過酸化脂質から、構成されている。

 ・酸化して、過酸化脂質を多く含む油脂は、食事として摂取しても、殆んど、腸管から吸収されない。しかし、動物実験では、大量投与すると、いろいろな臓器に、変化が生じる。

 ・過酸化脂質は、肝疾患では、高値になる。

 ・アセトアミノフェンによる肝障害は、過酸化脂質が関与していると想定される。

 参考文献
 ・斎藤康:臨床医 8: 1390-1391, 1982年.
 ・吉川敏一:特集 生活習慣病と酸化ストレス 酸化ストレスとは 日本医師会雑誌 第124巻・第11号、1549-1533, 2000年.

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