Bartter症候群
Bartter症候群は、尿細管機能異常症で、低カリウム血性アルカローシス(低K血性アルカローシス)、高レニン・アルドステロン血症、正常血圧を特徴とする。
Bartter症候群では、Henleループ上行脚のNa+-K+-2Cl-共輸送体に異常があり、NaClが、再吸収されない。
このため、遠位尿細管への、Na+、Cl-流入が増加し、Na+-K+交換、Na+/H+交換が増加し、尿中への、K+、H+の排泄が増加する。他方、NaCl再吸収低下により、体液量が減少して、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAA系)が亢進させられ、尿中へのK+、H+の排泄が増加し、代謝性アルカローシスが、助長される。