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 ウイルス性胃腸炎

 ノロウイルス(小型球形ウイルス:SRSV)、ロタウイルスなどが原因で、胃腸をこわし、嘔吐、下痢、腹痛の症状が出ます。その他、発熱したり、頭痛がします。ウイルス性胃腸炎は、冬期に多く発生します。ウイルスは、発症した人の便、吐物、唾液などによって、人から人へと感染します。
 吐き気が強く、食欲がない病初期(発症から1〜6時間程度)は、水分を与えても全部吐いてしまうことが多いので、無理に食事を与えようとせず、絶飲食にして、胃腸を休めることが大切です。吐き気が治まって来たら、脱水にならないように、水分(お茶、ソリタ-T顆粒3号ORS、イオン飲料など)を2時間ぐらいの間隔をあけて与えましょう。吐き気が強ければ、吐き気止めの座薬(ナウゼリン坐剤)を使って下さい。吐き気、下痢がひどい場合は、点滴治療が必要です。
 乳幼児のお子さんは、下痢がひどいとお尻がただれてやすいので、下痢をしたらすぐオムツを替え、清浄綿でふいてあげたり、1日2回程度、風呂場で薄く石鹸をつけて、お尻を洗ってあげましょう。下痢が続く間は入浴は控えましょう。特に、ノロウイルスによる胃腸炎の場合は、下痢症状が改善した後も2〜7日間、便中にウイルスが排泄されることがありますので、入浴は家族内の最後にした方が良いです。家族の人などへの感染を予防する為、オムツを替えた後や、調理や食事前などに、手洗いをこまめに行いましょう。
 食事は、吐き気がおさまって、水分を飲んでもすぐ下痢しなくなったら、消化の良い物(お粥、良く煮たうどん、葛湯、人参入り味噌汁のうわずみ、林檎ジュースなど)を、少量から始めましょう。ミカン、牛乳は、好ましくありません。フォローアップミルクは、蛋白質が濃いので、半分程度に薄めて飲ませましょう。食事の量は、腹八分目を心掛け、食べさせ過ぎず、便の回数や硬さの回復状況を見ながら、少しずつ、普通の食事に戻して行きましょう。

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