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 インフルエンザ予防接種

 インフルエンザは、毎年冬期(12月〜2月頃)に流行します。ウイルスに感染すると2〜3日の潜伏期間の後に、高熱、咳、鼻水などの症状が現れます。初めて罹る子供さん(特に6カ月以降の乳幼児)は、発熱が1週間以上続くこともあります。インフルエンザは、幼稚園・保育園などで、患者さんが集団発生します。近年、インフルエンザ脳症で死亡する子供さんもいます。
 インフルエンザの予防接種により、インフルエンザの発症(発熱)や重症化(入院や死亡)を予防出来ると言われます(発病阻止効果は、1〜6歳未満の子供さんでは20〜30%、成人では70〜90%)。予防接種を受けても、インフルエンザ脳症を発症することがあります。しかし、予防接種によりインフルエンザの発症が減るので、インフルエンザ脳症の発症も減ると言われます。
 インフルエンザの予防接種は、2〜4週間の間隔を空けて、2回接種します(過去に予防接種などで免疫がある子供さんや老人の方は、1回接種で十分です:注1)。予防接種を受けてウイルスに対して免疫が出来るまで2週間は要しますので、12月中旬頃までに予防接種を済ませましょう(効果は5カ月程度続きます)。予防接種を受けると、流行する3種類のインフルエンザウイルス(Aソ連型、A香港型、B型の赤血球凝集素)に対して、免疫(抗体)が出来ます。
 予防接種後、注射部位が発赤したり腫れることがあります(17.6〜23.5%)。副反応として発熱が現れることは、極稀です。接種24時間以内は、過激な運動(老人の方では大量の飲酒)は避けて下さい。接種した当日は、入浴しても良いです。
 ワクチンは鶏卵を用いて製造するので、強い卵アレルギーがある子供さん(IgE-RASTスコア5以上)は、皮膚テストを行わないと接種を受けられません。
                               
 (2007年度版を2011年に修正:無断転載を禁じます)

 注1:添付文書が2011年8月に改訂され、「6ヶ月以上3歳未満のものには0.25mLを皮下に、3歳以上13歳未満のものには0.5mLを皮下におよそ2〜4週間の間隔をおいて2回注射する。13歳以上のものについては、0.5mLを皮下に、1回又はおよそ1〜4週間の間隔をおいて2回注射する。」となった。
 従来は、インフルエンザワクチンの接種量は、1歳未満=0.1ml、1歳〜5歳=0.2ml、6歳〜12歳=0.3ml、13歳以上=0.5mlだった。

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