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 おたふくかぜ予防接種

 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスにより、耳下腺(耳の下の部位)や顎下腺(あごの下の部位)が腫れて、痛くなる病気です。腫れが治るには、7〜10日間かかり、この間は、登園や登校は禁止になります(学校保健法第ニ種の疾患)。
 おたふくかぜになると、高頻度に(4〜6%程度)、無菌性髄膜炎や脳炎を併発することがあります(頭がひどく痛み、吐いたりする)。また、一側性の耳に難聴(ムンプス聾)を来たすことがあり(4%以下)、難治性で、後遺症として残ってしまうことがあります(2万人に1人程度)。
 おたふくかぜの予防接種の副作用として、接種直後に、接種部位に発赤や腫れが現れることがあります。さらに、接種2〜3週間後に、無菌性髄膜炎(2,100人に1人程度)、難聴(0.1%未満)を来たすことがありますが、自然感染でおたふくかぜになった子供さんより、頻度が少ないです。接種2〜3週間後に、発熱、頭痛、嘔吐などの症状が現れたり、片側の耳のそばで指を擦って音の聴こえが悪いようでしたら、診察を受けて下さい。
 おたふくかぜ生ワクチンは、ニワトリの胎児細胞を使用して作製していますが、卵そのものは使用していないので、卵アレルギーのある子供さんも、予防接種を受けることが可能です。予防接種を受けた子供さんから、ワクチン株ウイルスが、周囲の人に伝染することはありません(注1)。
 おたふくかぜの予防接種は、1歳以降(お母さんからの移行抗体が消失している)に受けると良いです。予防接種により、90%以上の子供さんは、免疫(ムンプスHI抗体)が得られます。おたふくかぜの予防接種は、患者と接触した早期に行っても、有効でないことが多いので、健康な時(5歳前)に予防接種を受けて、免疫を得ておきましょう。

              (2008年度版:禁無断転載)

 平成24年(2012年)3月30日追記:学校保健法は、2009年(平成21年)4月1日から、学校保健安全法と改称された。
 おたふくかぜは、発症10日以降は、腫れが存続しても、感染力は無いと見なされる。
 平成24年4月1日からは、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)に罹った場合、出席停止期間は、現行の「耳下腺の腫れが消えるまで」から、「腫れが出た後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで」に変更される。

 おたふくかぜの予防接種は、生後12ヶ月過ぎのおたふくかぜに罹ったことがない者であれば、性、年齢に関係なく接種出来る。但し、生後24〜60ヶ月の間に接種することが望ましい。おたふくかぜの予防接種は、1回だけでは効果が確実でない(自然感染が少なくなり、野生株の流行が無くなり、ワクチンの効果が低下し易くなった)ので、日本小児科学会では2回目の接種を5歳以上7歳未満で受けることを推奨している。
 なお、水痘の予防接種は、生後12ヶ月過ぎの水痘に罹ったことがない者に接種する。日本小児科学会は、以前は、水痘ワクチンの2回目の接種は、5歳以上7歳未満で受けることを推奨していたが、2012年4月20日から、2回目の接種は、18ヶ月以上2歳未満で受けることを推奨している。2012年11月からは、1回目の接種は、1歳を過ぎたら早期に受け、2回目の接種は、3ヶ月以上空けて、2歳未満に受けることを推奨している。
 水痘の予防接種は、通常は、生後12ヶ月過ぎの水痘に罹ったことがない者に接種するが、家族内感染の予防、施設内感染の蔓延の終結・防止のために利用する場合は、生後12ヶ月未満の乳児に接種しても良いが、母親からの移行抗体が残っていて、ワクチンの効果が上がらないことがある(1歳過ぎに2回目を接種する)。

 注1:おたふくかぜの予防接種は、3週間程後に、副反応で耳下腺が腫れることがあるが、ワクチン株ウイルスが、周囲の人に伝染することはない。
 麻疹も、副反応で発疹が現れることがあるが、ワクチン株ウイルスが、周囲の人に伝染することはない。
 風疹も、ワクチン株ウイルスが、接種1〜2週間後に、接種を受けた人(小児)の咽頭から、周囲に排泄されるが、周囲の風疹感受性者(風疹に免疫が無い妊娠中の母親など)に感染することはない
 生ワクチンで、接種後にワクチン株ウイルスの周囲の人への感染が問題になるのは、ポリオ生ワクチンとロタウイルスワクチンだけと言われる(メーカー確認済み)。

 おたふくかぜ生ワクチン接種後の無菌性髄膜炎の頻度は、星野株ワクチン(製造販売元:北里第一三共ワクチン株式会社)が1/13,710、宮原株ワクチン(製造販売元:化血研:販売中止)が1/8858、鳥居株ワクチン(製造販売元:武田薬品工業株式会社)が1/6,717と言われる。
 添付文書によると、無菌性髄膜炎の副反応の頻度は、星野株は、2,300接種あたり1人程度発生(接種後3週間前後)し、鳥居株は、1,600接種あたり1人程度発生(接種後3週間前後)する。
 星野株は、添付文書によると、ワクチン接種後1か月以内に、耳下腺腫脹(6例:接種後18〜22日目の間)、発熱(2例)が認められたが、軽微であったと言う(耳下腺の腫脹、圧痛、発熱は、一過性で一両日中に消退)。鳥居株は、添付文書によると、接種後2〜3週間頃に、発熱、耳下腺腫脹、嘔吐、咳、鼻汁等を認めることがあるが、自然感染に比べ症状は軽度で一過性であり、通常、数日中に消失する。

 参考文献
 ・予防接種ガイドライン 2011年度版、予防接種ガイドライン等検討委員会 執筆・監修、財団法人予防接種リサーチセンター 発行.
 ・予防接種と子どもの健康 2011年度版、予防接種ガイドライン等検討委員会 執筆・監修、財団法人予防接種リサーチセンター 発行.
 ・木村三生夫、平山宗宏、堺春美:予防接種の手びき 第11版、近代出版(2006年8月15日).

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