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 ロタウイルス胃腸炎

 【ポイント】
 ロタウイルス胃腸炎は、嘔吐、発熱、腹痛に引き続いて、水様の下痢が、5〜7日間、続く。
 下痢便は、黄色〜白色になり、酸味の強い発酵性の臭いがする。
 ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児嘔吐下痢症、白色便下痢症、仮性小児コレラとも、呼ばれた。
 脱水に陥らないように、水分や塩分を補給する。
 家庭では、薄味の味噌汁(人参入り)の上澄み御粥も、腸の機能を高めるグルタミン酸を含んでいて、急性胃腸炎の幼若小児に食べさせる食品として、好ましい。味噌汁に含まれる、糖質(ブドウ糖)や、アミノ酸(グルタミン酸)などは、小腸粘膜でのNa、Cl、水の再吸収を促進させる。何故ならば、小腸では、Na(ナトリウム)は、Na-糖共輸送担体(SGLT1)により、ブドウ糖(グルコース)と共に、細胞内に吸収されるので、ブドウ糖は、Naと水の再吸収を促進させる。また、グルタミン酸などのアミノ酸は、小腸粘膜細胞の代謝燃料(エネルギー源)となり、小腸の機能を高める。
 脱水の予防には、お茶や湯冷ましも良いが、ORS(経口補水塩)の方が浸透圧が適切(血液よりやや低い浸透圧)で、胃腸からの吸収が良い。脱水状態(体重の5%以上)に陥った場合には、点滴治療(経静脈輸液)が必要。

 下痢は、ウイルスが原因の胃腸炎では、一般に、わずかに酸臭がする水様便か、生臭い臭いのする水様便で、回数が多い。
 下痢は、細菌が原因の胃腸炎では、一般に、腐敗臭のする泥状便で、粘液や血液が混入し、腹痛や頻回の便意など、腸管の炎症症状を伴なう。

 表1 主な腸管感染症の特徴
 特徴  EHEC(0157)  サルモネラ  カンピロバクター  黄色ブドウ球菌  腸炎ビブリオ  ノロウイルス  ロタウイルス
 潜伏期  3〜12日  12(5〜72)時間  3(1〜11)日  30分〜8時間  2〜36時間  24〜48時間  24〜72時間
 腹痛  ++  ++  +(長期間続く  ++(上腹部)  ++  ++  +
 発熱  ±
 (38度代、平均3日間)
 ++
 (平均4日間)
 +
 (3〜7日間、62.9%)
 ±  ++  ±
 (38度以下)
 ++
 (71%)
 嘔吐  ±  +  ±(27%)  +++  ++  ++  ++(89%)
 下痢  水様便  黒緑色水様便  水様〜泥状便  水様便  水様便  水様便  水様白色便
 下痢の臭い      悪臭あり(腐敗卵臭)      生臭い臭  酸味の発酵臭
 血便  +
 (赤ワイン様鮮血便)
 +
 (粘血便)
 +(水様粘血便、好中球混入)  +
 (粘血便)
 +
 (粘血便) 
 −  ±(点状や線状の血液)
 病変部位  上行結腸  回盲部、上行結腸  回腸部〜直腸  回腸部  小腸  小腸
 好発年齢  小児(5歳以下)  小児(5歳以下)  乳幼児・小児  乳幼児・老人   成人  小児  乳幼児(<2歳)
 好発季節  夏季に多い  夏季に多い  5〜6月と9〜10月  5月から10月  夏季に多い  秋から春  冬季〜春先
 原因食品  牛肉

 鶏卵、肉類、ミルク、ペット(ミドリガメ、犬、猫、鳥類など)  鶏肉等(鳥、牛、豚などの腸管内に常在)
 折詰弁当、
 おにぎり、
 牛乳、ハム
 海産魚貝類の生食
 生牡蠣

 
 食中毒ではない(患者の糞便や気道分泌物)
 病原因子  ベロ毒素  エンテロトキシン  細胞侵入性  エンテロトキシン  耐熱性溶血毒    
 人→人感染  +  +  +  −   −   +  +
 菌血症  +  +  +(病初期3日間)  −  +     +
 CRP  正常例が多い  上昇  上昇(血沈亢進)    軽度上昇  上昇  陰性
 白血球数  増加  増加(便中にも+)  増加(便中にも+)    増加  増加(好中球)  
 抗生剤  FOM、NFLX、KM(3日間)  FOM、NFLX、ABPC(3〜7日間)  FOM、EM、CAM、RKM、(NFLXは無効:3〜5日間)a)  FOM、NFLX  FOM、NFLX(3日間:自然に除菌)b)  (不要)  (不要)
 その他  少量の菌(100個程度)でも感染



 便培養は、便を採取(菌量少ない)、下痢は長期間続く、症状軽快後も再排菌が続く(保菌者になり易い)、細胞内寄生菌  便培養は、肛門内Swabでも可能、便は10℃以下に保存(凍結させない)、再発や排菌あり、ギラン・バレー症候群等の合併あり  毒素型食中毒、エンテロトキシンは、100℃、30分加熱でも不活化しない、回復は早い(8〜20時間で治癒)
 心窩部疝痛発作、耐熱性溶血毒(TDH)には心臓毒性有り、コレラ菌もビブリオ属  人から人へも感染する、旧SRSV、臨床症状が消退後2〜7日間は便中へウイルス排泄あり
 黄色〜白色の下痢便は、酸味の強い発酵性の臭いがする、痙攣(7%)、麻痺性腸閉塞(39%)

 a):NFLX(バクシダール錠)は、カンピロバクター属に対する保険適応が、承認されているが、急速に耐性化する。なお、EM(エリスロマイシン錠)は、カンピロバクター属に対する保険適応は、承認されていないが、カンピロバクター属の除菌効果は、最も優れていると言う。EM(エリスロシンドライシロップ)の投与量は、20〜50mg/kg/日。
 b):NFLX(バクシダール錠)は、腸炎ビブリオに対する保険適応が、承認されているが、FOM(ホスミシン錠)は、承認されていない。
 なお、抗生剤の投与量は、NFLX(ノルフロキサシン)は、バクシダール錠100なら、3錠/日(300mg/日)を分3内服、小児用バクシダール錠50なら、
6mg/kg/日を分3内服(6〜12mg/kg/日を分3内服)。FOM(ホスホマイシン)は、ホスミシン錠500なら、6錠/日を分3内服(ホスミシンとして、2〜3g/日を分3〜4内服)、ホスミシンドライシロップ200なら、0..2/kg/日を分3〜4内服0..2〜0.6g/kg/日を分3〜4内服ホスミシンとして、40〜120mg/kg/日を分3〜4内服但し、小児では、ホスミシンとして3.g=ホスミシンドライシロップ200として15gを越えないこと)。

 1.ロタウイルス胃腸炎
 ロタウイルス胃腸炎は、嘔吐で始まり、発熱(半日〜2日程度の期間)や腹痛の後、下痢が始まる。
 ロタウイルス胃腸炎の下痢は、白色水様性下痢になることが多いのが特徴であり、白色便下痢症、仮性小児コレラとも、呼ばれた。
 ロタウイルスの潜伏期間は、48時間(最長で72時間、注1):ロタウイルスは、感染後、48時間以内に、軽度(mild)から中等度(moderate)の発熱と、嘔吐で、ロタウイルス胃腸炎を発症する。その後、頻回の水様下痢が、見られる。嘔吐や発熱は、通常、2病日には、見られなくなるが、下痢は、しばしば、5〜7日間、続く。特に、ロタウイルスに初感染した場合、下痢が、長引く。ロタウイルスは、初感染して胃腸炎症状を呈した後も、消化管内に残存している
 ロタウイルス胃腸炎では、下痢便は、黄白色や白色になり、酸臭を伴なうことが多い。下痢便に、点状出血や線状の血液が認められることがあるが、血便になることは稀。
 ロタウイルスは、小腸上皮細胞に感染する(小腸上皮細胞を標的細胞とする)。

 ロタウイルス胃腸炎(ロタウイルスによる感染性胃腸炎)は、生後4カ月から2歳の時期に、好発する。
 ロタウイルス胃腸炎は、2歳未満の乳幼児が、良く発病する(ロタウイルス胃腸炎の症例の62%は、2歳未満)。アデノウイルス胃腸炎(腸管アデノウイルス)は、年長児も、多く発病する。
 ロタウイルス胃腸炎は、生後6カ月〜2歳の乳幼児が、最も多く発症する。次いで、6カ月未満の乳児が、多く発症する。ロタウイルスは、新生児に感染しても、多くの場合、胃腸炎を発症しない(不顕性感染)。
 ロタウイルス胃腸炎は、冬季(11月〜4月)に多く、乳幼児嘔吐下痢症として、脱水を来たすことが多い。

 ロタウイルスは、ロタウイルス胃腸炎の患者の糞便、糞便によって汚染した器物との接触、気道感染(気道の分泌物にもロタウイルスが存在する)などによって、感染する。
 ロタウイルスが、ヒト(乳幼児)に感染して、ロタウイルス胃腸炎を発症するまでの潜伏期間は、24〜72時間

 ロタウイルス胃腸炎は、冬季に多い。
 ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児嘔吐下痢症、仮性小児コレラ、白色便下痢症、白痢などとも、呼ばれた。
 ロタウイルス胃腸炎は、主に、離乳期の乳幼児が、発症する。ロタウイルス胃腸炎は、母乳栄養児の方が、感染率(発症率)が低い。
 ロタウイルスは、母親が、ロタウイルス胃腸炎の子供から感染することがあるが、発熱することはあっても、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状は、軽く、数日で治癒することが多い。

 新生児が、ロタウイルスに初感染した際には、無症状か、胃腸炎症状が軽いことが多い。これは、母親からの経胎盤的な移行免疫(IgG抗体)や、初乳に含まれるIgA抗体による防御効果と言われる。しかし、新生児が、新型のロタウイルスに感染すると、壊死性腸炎(necrotizing enterocolitis)を発症することがある。
 3カ月未満の乳児は、ロタウイルスに感染しても、胃腸炎を発症しないか、発症しても、症状が軽い。

 ロタウイルスに初感染し、ロタウイルス胃腸炎を発症した後、血液中のロタウイルス抗体(CF)が上昇するのは、3〜4週間後。ロタウイルスの再感染(次の冬季の流行時の感染)の際には、胃腸炎症状が軽いことが多い。
 ロタウイルス胃腸炎では、4%の症例に再感染が見られた。ロタウイルス胃腸炎の再感染時には、発熱の出現率は、初感染時より低いが、嘔吐や下痢の出現率や、持続期間は、初感染時と同等(実際には、嘔吐や下痢が軽く済むことが多い)。初感染から再感染までの期間は、18.3±5.5カ月:再感染した症例の初感染時の年齢は、1.1±0.9歳で、再感染時の年齢は、2.8±1.1歳であった。
 アデノウイルス胃腸炎は、(同一の型のウイルスによる)再感染は見られない。

 2.症状

 ロタウイルス胃腸炎では、発熱に伴ない、頻回の嘔吐が見られ、下痢が始まる。

 嘔吐:ロタウイルス胃腸炎では、嘔吐の回数は、1日、1〜4回程度のことが多い(嘔吐の回数は、平均2.8回/1日)。
 ロタウイルス胃腸炎では、嘔吐は、1〜2日間続く。

 下痢:ロタウイルス胃腸炎では、下痢便は、通常、水様〜粘液性で、コレラ様に白色水様性下痢の場合が多い。ロタウイルス胃腸炎では、下痢便は、白色→白黄色→黄白色→白緑色水様→泥状顆粒便と変動する。便が白色下痢便になるのは、一過性胆汁流出障害が原因。病初に見られる白色下痢便は、オムツに染み込むと、甘酒かす様になる。軽症例では、便は完全な白色にならず、黄白色(普段より、色が薄い)程度に留まる。ロタウイルス胃腸炎では、独特の酸味の強い発酵性の臭いがする(細菌性胃腸炎の便は、腐敗臭がする)。下痢便に、粘液が混じり、粘液を引いたり、消化不良を示す緑色便が見られる場合もある。点状、あるいは、線状に、血液が混じること(血便)もある。 ロタウイルス胃腸炎では、下痢の回数は、1日、平均5.5回だが、6〜10回下痢が見られることもある(3%の症例では、1日、11回以上下痢が見られる)。
 ロタウイルス胃腸炎では、下痢は、平均4.5日間、続く:下痢は、約半数の症例では、3〜5日間続く。26%の症例では、下痢が、6日間以上続く。
 ロタウイルス胃腸炎では、下痢便は、79%の症例では水様便で、55%の症例で白色便になる。近年は、ロタウイルス胃腸炎が軽症化し、白色便の見られた頻度は、34.1%と言う報告もある(ウイルスや細菌等の病原体は、宿主に感染をして、継代を繰り返す内に、毒素産性能や増殖速度が弱まり、弱毒化することが多い)。アデノウイルス胃腸炎でも、白色便が見られることがある(13.7%)。

 発熱:2日以内に、解熱する。

 呼吸器症状:ロタウイルス胃腸炎では、咳、鼻水など、上気道炎症状が見られることもある。しかし、ロタウイルス胃腸炎患児の咽頭からは、ロタウイルスは、検出されない。

 無熱性痙攣:脱水による、電解質の乱れが原因。点滴治療中(補液治療中)に、痙攣を起こすこともある。
 痙攣は、ロタウイルス胃腸炎で起こることが多いが、ノロウイルス胃腸炎で起こることも多いと言う。
 ロタウイルス胃腸炎など、軽症下痢症に伴なう痙攣群発には、熱性痙攣の予防に用いられるジアゼパム坐剤(ダイアップ:神経細胞のGABA受容体に結合する)は、有効とは言えない。軽症下痢症に伴う痙攣群発には、カルバマゼピン(テグレトール:1日1回5mg/kg)の内服や、リドカインの点滴静注が、再発予防に有効と言われる(カルバマゼピンやリドカインは、神経細胞のNaチャネルを阻害し、神経細胞内へのNa+流入を抑制する)。
 ロタウイルス胃腸炎の痙攣は、重積型(痙攣発作が1回15分間以上続く)と、群発型(5分間以内の短い痙攣を頻回起こす:無熱性)とがある。

 ロタウイルス胃腸炎では、嘔吐や発熱は、2〜3日間で、消失する
 ロタウイルス胃腸炎では、下痢は、水様便で、1/3の症例で白色便になり、5〜8日間、続く
 ロタウイルスは、糞便中には、8日間、排出される。糞便中に(ロタウイルスに対する)IgA抗体が陽性になるのは、発症2週間後であり、数週間持続するが、2カ月後には、消失する。
 ロタウイルス胃腸炎では、病初期に、鼻汁、咳嗽など、上気道炎症状を呈することが多い(ロタウイルスは、空気感染もする)。
 冬期の腸重積では、ロタウイルスが検出されることが多い。

 麻痺性腸閉塞(仮性イレウス)を来たし、腹部膨隆(腹満)や、腹部レントゲン写真(腹部X-P)で腸管拡張像(イレウス像)が見られることがある(38.5%)。

 ロタウイルス感染症は、温暖な地域では、冬季に(in winter months)多く流行する。
 ロタウイルスは、例年、米国では、西の地域から東の地域に(from west to east)流行する。ロタウイルスの流行は、インフルエンザウイルスなどと異なり、単独の株(血清型)のウイルスが原因で起こるのではなく、典型的には、複数の株が、地域で、1乃至2年間、優位に流行する。
 ロタウイルス感染症(ロタウイルス胃腸炎)は、3〜24カ月の小児で重くなり易く、重症例の25%は、2歳未満の小児である。血液検査の結果(serologic evidence)では、4〜5歳ぐらいまでに、ほぼ全ての小児が、ロタウイルスに感染する。3カ月未満の乳児は、母親からの移行抗体や母乳により、比較的、守られている(胃腸炎を発症しない)。

 3.病因
 ロタウイルス(rotavirus)は、RNAウイルス。
 日本でのロタウイルス胃腸炎は、A群ロタウイルスが原因のことが多い:ロタウイルスは、A、B、C、D、E、Fの6つの血清群に分類される。人間のロタウイルス胃腸炎は、大部分がA群ロタウイルスが原因。C群ロタウイルスは、主にブタに感染するが、人間に感染することもある(人畜共通感染症)。日本で見られるロタウイルス胃腸炎は、大部分がA群ロタウイルスが原因で起こるが、C群ロタウイルスが原因のこともある。

 ロタウイルスは、細菌が産生する腸管毒素(エンテロトキシン)に似た物質NSP4(非構造蛋白4)を産生し、下痢を引き起こす。

 4.診断
 ロタウイルスが原因かどうかは、便中のロタウイルス抗原の有無を検査する(ウイルスなので、細菌用の便培養では検出されない)。

 近年は、便中のロタウイルスを検出する迅速診断キットが発売されていて、外来で、インフルエンザウイルスと同様に、15分程度で、診断が可能となった(保険が適応される)。
 ロタウイルス抗原検出キット(ラピッドテスタ ロタ−アデノ)は、便を採取し、糞便:緩衝液=1:9の割合で混合(例:糞便耳掻き1杯程度=0.1gと緩衝液o.9mLを混和)して、検体として用いる。
 実際には、肛門から直腸内に、綿棒を挿入してswabして、綿棒に染み込んだり付着した便を検体として用い、緩衝液(0.5〜1mL)に溶解させ、その100μL(スポイト等で3滴)を検体として用いても、陽性に出る。咽頭培養の際に、咽頭等を拭う綿棒を、肛門から挿入させ(乳児では約1cm程度)、丁寧に直腸内を数回擦過して得た直腸拭い液を検体に用いても、高率(感度95%)に、便中のロタウイルス抗原を検出出来る。

ラピッドテスタ ロタ−アデノ陽性例

 外注検査施設に検査を依頼する場合、ロタウイルス抗原検査用の検体としては、便をゼリーの入っていない容器(便培養用の培地でないこと)に入れるか、便が付いたオムツの断片を、提出する。

 ロタウイルスは、初感染して胃腸炎症状を呈した後も、消化管内に残存している。ロタウイルスに初感染した後、血液中のロタウイルス抗体(CF)が上昇するのは、3〜4週間後。

 血液検査では、発熱があっても、CRPは陰性のことが多い。急性期には、AST(GOT)などの肝機能検査値が上昇する(ロタウイルス胃腸炎で血中に増加するASTは、一過性胆汁流出障害による肝細胞由来でなく、腸管平滑筋由来だと言われる)。

 血中白血球数や血清CRP値は、ロタウイルス胃腸炎より、アデノウイルス胃腸炎の方が、高い傾向にある。
 肝逸脱酵素(GOT、GPT、LDH)は、ロタウイルス胃腸炎の方が、アデノウイルス胃腸炎より、高い傾向にある。
 血中の遊離脂肪酸(FFA)は、ロタウイルス胃腸炎でも、アデノウイルス胃腸炎でも、共に、上昇する。
 血中の重炭酸イオン濃度は、ロタウイルス胃腸炎でも、アデノウイルス胃腸炎でも、共に、低下する(嘔吐による脱水症の為)。

 5.治療
 ロタウイルス胃腸炎では、嘔吐や下痢により、水分を対外に喪失するので、水分を十分に補給して、脱水を防ぐことが大切。
 脱水が起こると、尿の回数が減ったり、唇が乾燥したり、目が窪んだり、元気がなくなり、ぐったりして来る。

 嘔気が強く、嘔吐する時期には、飢餓(絶食、絶水)にして、御腹を休ませる。病初期に、嘔気(吐き気)や嘔吐があるのに、無理に飲ませると、再び吐いて、却って、嘔気や嘔吐を悪化・反復させてしまうことが多い。
 水分(白湯、御茶など)を飲ませても吐く場合は、1〜2時間程度、飢餓にして、御腹を休ませる。
 嘔吐や下痢は、生体が、病原体や毒素を排出する生理的な反応なので、薬剤で強力に止めない方が良い。しかし、過敏になって、嘔吐を繰り返すことは、電解質(塩分)や水分を喪失するので、好ましくない。

 水分を飲ませても、嘔吐したり(吐いたり)、下痢の回数が増えなければ、御粥などの固形食を、少しづつ、十分な間隔を空けて、食べさせる(御腹を休ませるように配慮すべきであり、飲ませたり、食べさせる回数が、多いのは、良くない)。
 飲ませる水分としては、経口補水療法として、ORS(経口補水塩:ソリタ-T顆粒3号など)も、用いられる。ORSは、15〜22度の温度で、飲ませるのが良い(頻回に嘔吐していても、ORSを、1回に5〜10ml、2分毎に与えると、良いと言う)。市販のスポーツドリンクは、Na濃度が20mEq/L程度と低い製品は、ウイルス性胃腸炎の脱水の治療(電解質の補充)には問題がないが、高濃度の電解質を喪失する細菌性胃腸炎の脱水の治療に用いるのは、好ましくないとされる(Na濃度は、は約20mEq/Lだが、下痢や吐物は約50mEq/L)。

 嘔吐しない時に飲ませる飲料として、古来からは、人参スープ(ニンジンスープ:Moro)、林檎スープ(リンゴスープ)などが用いられて来た。
 人参スープは、500gの人参を、皮を剥いて、細かく切り、1Lの水に浸し、食塩3gを加えて、人参が指先で潰れるぐらい柔らかくなるまで(2時間程)煮込んだ後、人参を裏ごしして繊維を除き、減った水分を補って、総量を1Lにする注2)。
 人参スープを与えると、緑黄色で、水様散乱していた下痢便が、24〜72時間内に、やや赤味を帯びて黄色で、容積が多い有形便に、改善すると言う。
 林檎(りんご)は、食物線維のペクチンを含んでいるので、下痢の時にも、便秘の時にも、すって(摺って)与えると、良い。
 家庭では、薄味の味噌汁(人参入り)の上澄み注3)を飲ませるのも、良い。
 御茶(緑茶、番茶)も、タンニンが含まれていて、下痢の時に飲ませる飲料として、勧められるが、御茶だけでは、塩分が不足するおそれがある。

 嘔吐が頻回に続いて食事を摂取出来なかったり、下痢の回数が多かったりして、脱水の程度が重い時には、点滴治療(補液治療)を要する。

 嘔吐しなくなり、下痢のみが見られるようになったら、消化の良い固形物を、食べさせる(下痢は、7日間程度は、続くことが多い)。
 家庭では、味噌汁(人参の上澄み入り)御粥も、小腸の機能を高めるグルタミン酸を含んでいて、急性胃腸炎の幼若小児に食べさせる食品として、好ましい。味噌汁に含まれる、糖質(ブドウ糖)や、アミノ酸(グルタミン酸)などは、小腸粘膜でのNa、Cl、水の再吸収を促進させる。何故ならば、小腸では、Na(ナトリウム)は、Na-糖共輸送担体(SGLT1により、ブドウ糖(グルコース)と共に、細胞内に吸収されるので、ブドウ糖は、Naと水の再吸収を促進させる。
 正常な血液浸透圧は、280mOsm/kgだが、血液よりやや低い浸透圧(200〜250mOsm/kg)の飲み物の方が、胃腸からの吸収が良い。ブドウ糖が含まれていた方が、Naと水の吸収が良くなる:ブドウ糖とNaは、1対1の比率が、もっとも吸収されやすい。
 また、グルタミン酸などのアミノ酸は、小腸粘膜細胞の代謝燃料(エネルギー源)となり、小腸の機能を高めると考えられる。

 柔らかく煮たうどん(醤油味、味噌味)、も、好ましい。便性の回復を見ながら、少しずつ、元の固さの食事に、戻す。
 重湯も、離乳期以降の乳幼児の下痢には、簡便な準備食として、好ましい(普通は、5〜8%の濃度で与える)。日本で伝統的に用いて来たように、胃腸炎等の際には、重湯に少量の塩分(食塩)を混ぜて、飲ませる方法は、脱水の治療や予防に良い。味噌汁の上澄み(Na濃度が約138mEq/Lも、Naと水分補給に良い。

 下痢の回数が減って来ても、便が固まらない時には、人参を輪切り(皮付きのまま)にして、30分茹でて、その後、ミキサーにかけて(無ければビニール袋に入れて潰す)、ニンジンペーストにして、適当に味付け(塩や砂糖)して、1日2回程度、小さじ8〜10杯程度、食べさせると、便が固まって来る(レトルトでも代用可)。

 急性胃腸炎で、飲ませる飲料として、人参スープ(ニンジンスープ:Moro)も、用いられて来た。
 人参スープは、500gの人参を、皮を剥いて、細かく切り、1Lの水に浸し、食塩3gを加えて、人参が指先で潰れるぐらい柔らかくなるまで(2時間程)煮込んだ後、人参を裏ごしして繊維を除き、減った水分を補って、総量を1Lにする
 人参スープを与えると、緑黄色で、水様散乱していた下痢便が、24〜72時間内に、やや赤味を帯びて黄色で、容積が多い有形便に、改善すると言う。
 人参スープには、パンテチン近縁物質、ペクチン、リグニン、電解質(K)が含まれていて、下痢の際に、便性を改善するのに有効と言われる。
 Mproの原法では、人参スープに、牛肉のスープを加えることになっている。
 人参スープは、100g=20カロリー。

 下痢の時には、脂肪を多く含む食品(乳製品、脂肪の多い肉など)や、糖分を多く含む食品(ケーキ、プリン、カステラ、チョコレートなど)や、冷たい食品(アイスクリーム、清涼飲用水など)は、好ましくない。

 母乳は、腸の粘膜を修理する作用があるので、母乳栄養児では、下痢があっても、母乳を続ける。しかし、母乳には、Naは、15mg/100ml(6.5mEq/L)しか含まれていないので、母乳のみでは、下痢による塩分(電解質)喪失を、補えない。
 調整粉乳(ミルク)は、下痢の際に、標準濃度(13%)より薄めて使用する必要はない。ただし、重症例では、一時的に、2〜3割程度、薄めて(希釈して)使用した方が、経過が良いこともある。
 牛乳は、母乳より蛋白質濃度が、3倍程、濃いので、薄めて飲ませる必要がある(牛乳は、乳糖不耐症を来たすおそれもあり、下痢の時には、推奨出来ない)。

 卵は、卵白アレルギーのある子供さんには、慎重に食べさせる。下痢の時には、蕁麻疹など、食事アレルギーの症状が出易い。

 ロタウイルス胃腸炎では、小腸でのショ糖をブドウ糖に分解する能力は、低下しない:ロタウイルス胃腸炎に類似した動物実験モデルでは、小腸粘膜のスクラーゼ活性(sucrase activity)は、ほとんど低下しない。

 下痢便には、消化されなかった消化酵素などが混じっていて、臀部にオムツカブレ(皮膚炎)を起こし易い。
 オムツカブレを予防する為に、便が出たら、御尻を、拭いてあげたり、温めのお湯(石鹸を使う)で洗ってやる。その際、便からロタウイルスが伝染しないように、介助者も、手洗いを行う。

 ロタウイルス胃腸炎は、冬季(11月〜4月)に多く、離乳期の乳幼児が発症する。
 嘔吐や下痢が酷い間は、体が冷えないように、腹巻などをさせて、体力が消耗しないように、安静にさせる。

 輸液療法(急速初期輸液)では、等張性脱水では、循環不全を改善する為に、ソリタ-T1号を、輸液速度10〜20ml/kg/h(乳児100〜200ml/h、乳児以上200〜500ml/h)で、点滴する。
 ロタウイルス胃腸炎の場合、稀に、高張性脱水を呈することがある。高張性脱水の場合には、ソリタ-T1号を、乳幼児100ml/h以下、学童150ml/h以下の輸液速度で、点滴する(36時間以上かけて生じた高Na血症は、急激に補正しようとすると、脳浮腫が起こり、痙攣を起こすことがある)。

 6.隔離期間
 ロタウイルス胃腸炎の場合、下痢症状が出る前から、下痢症状が終わって2〜3日後までは、周囲の人に感染するおそれがある。
 大人(母親など)も、ロタウイルスに感染して、胃腸炎症状(発熱、嘔吐、腹痛、下痢)を来たすことがあるが、一般的に、症状は軽い。
 なお、電子顕微鏡で検査すると、ロタウイルス胃腸炎を罹患した後には、長期間(数ヶ月間)、便中にロタウイルスの粒子が、検出される。

 ロタウイルスが便を介して感染するのを防ぐ為には、手洗いの励行が、大切。

 7.下痢の機序
 PGE2は、粘膜上皮細胞の毛細血管側で、EP3受容体を介して、cAMPの産生を抑制し、Na+/K+-ATPaseを抑制し、水や電解質(Na+など)の再吸収を抑制し、また、腸管平滑筋を収縮させ下痢を起こす。
 毛細血管側のNa+/K+-ATPaseが抑制されると、腸管腔側のNa-糖共輸送担体(SGLT1)による、電解質(Na+)や糖(グルコース)の吸収、延いては、水の吸収が低下し、下痢が起こる。

 ロタウイルスによる冬期下痢症の患児では、血漿中のプロスタグランジン(PGE2PGF)が、高値を示す(腸管で起こった炎症を反映している)。
 ロタウイルスによる冬期下痢症の患児では、糞便中のプロスタグランジン(PGE2とPGF)も、高値を示す:冬期下痢症の患児の糞便中のPGE2は、202±125pg/g stool(対照児は、76±45pg/g stool)、また、冬期下痢症の患児の糞便中のPGFは、265±184pg/g stool(対照児は、108±53pg/g stool)。なお、冬期下痢症の患児の糞便中のNaは、2.8〜81,2mWq/Lの間にあり、症例により、差がある:糞便中のNaが>50mEq/Lだと、糞便中のPGE2が、高値を示す傾向があり(PGFは、相関しない)、腸管での、下痢(水電解質輸送障害)には、PGE2が関与している。

 ロタウイルス胃腸炎では、ロタウイルスが、(十二指腸等の)吸収上皮細胞内で増殖し、吸収上皮細胞が障害され、微絨毛が不整化し、腸管腔内に剥離脱落する。そして、Na+/K+-ATPaseが減少した未熟な腺窩細胞により、置換されて行く。
 ロタウイルス胃腸炎では、Na+/K+-ATPase活性の低下による電解質・糖(延いては、水)の吸収障害と、乳糖の消化吸収障害により、高浸透圧性下痢が起こると考えられている。

 ウイルス性胃腸炎(ロタウイルスやノロウイルスによる胃腸炎)では、ウイルスが小腸粘膜を障害する。その結果、小腸粘膜からの水分分泌が亢進し、また、小腸粘膜からの水分吸収が阻害され、水様性の下痢が起こる。
 ウイルス性胃腸炎の下痢便は、酸臭がする(便が酸っぱい臭いがする)ことが特徴。特に、ロタウイルス胃腸炎では、便全体が淡黄色〜灰白色になる。他方、細菌性胃腸炎の下痢便は、腐敗臭がすることが特徴(カンピロバクター腸炎では、腐敗卵臭がする)。
 ウイルス性胃腸炎の下痢便では、粘液や、血液が混入することは稀。他方、細菌性胃腸炎の下痢便では、粘液や血液が混入することがある。
 表2 便性の比較
 特徴   ウイルス性胃腸炎  細菌性胃腸炎
 便の性状  臭い  酸臭  腐敗臭
 便性  水様(さらさら)  泥状
 粘液混入  稀  多い
 膿混入  無  有
 血液混入  稀  多い
 下痢便の量  多い  少ない〜多い
 好発年齢  乳幼児  乳幼児〜年長児
 好発季節  冬  夏
 病変部位  胃〜小腸  大腸
 吐き気・嘔吐  多い  稀
 腹痛の部位   腹部中央  下腹部
 9.合併症
 ロタウイルス胃腸炎では、急性脳症を合併することがある。
 ロタウイルス胃腸炎では、痙攣が見られることがある(7.1%)。
 ロタウイルス胃腸炎では、脱水が原因の電解質異常でも、痙攣を起こすことがあるが、急性脳症の場合、痙攣、意識障害などを伴う。また、冬期に多い、インフルエンザ脳症でも、急性壊死性脳症などでは、発熱に下痢を伴って発症することがあるので、鑑別を要する。
 ロタウイルスは、急性壊死性脳症を来たすウイルスとしては、インフルエンザ、突発性発疹(HHV-6)に次いで、3番目に多い。

 ロタウイルス胃腸炎(ロタウイルス感染症)では、血中にも、ロタウイルス抗原が侵入する:ロタウイルス胃腸炎では、急性期に、高率(84.6%)に、A群ロタウイルス抗原(VP6)が、検出される。

 ロタウイルス胃腸炎では、菌血症が起こると言う。この菌血症は、ロタウイルスにより、腸管粘膜が損傷されて、腸内細菌が、血液中に侵入して起こる。血液培養では、Entrobacter cloaca、Klebusiella pmeumoniaeが検出される。
 ロタウイルス胃腸炎には、尿路感染症を合併することが多い。
 実際の頻度は下痢患者では尿路感染が多い(無膿尿性細菌尿のこともある)。
 ロタウイルス胃腸炎に、他の細菌性胃腸炎を合併する可能性もある。
 ロタウイルス胃腸炎で、高熱が続いたり、血液検査で、CRPや白血球数が高値の時には、菌血症、尿路感染症などの合併を疑う必要がある。

 ロタウイルス胃腸炎は、急性期に一過性のウイルス血症を起こす。
 A群ロタウイルス(GARV)により、ロタウイルス胃腸炎を起こした小児では、7割の症例で、ウイルス血症が起きている(GARVのVP7遺伝子やNSP3遺伝子が血清から検出される)。

 痙攣は、ロタウイルス胃腸炎では7.1%の症例に、アデノウイルス胃腸炎では5.9%の症例に、見られる。ロタウイルス胃腸炎では、無熱性痙攣が見られる(3.1%)が、アデノウイルス胃腸炎では、無熱性痙攣は見られない。

 アデノウイルス胃腸炎では、腸重積症や急性虫垂炎が、合併することがある(ロタウイルス胃腸炎では、合併はない)。

 10.アデノウイルス胃腸炎
 アデノウイルスは、血清型2、3、5、7のアデノウイルスは、上気道炎(滲出性扁桃腺炎)や下気道炎(肺炎、気管支炎)を起こすが、血清型40、41のアデノウイルスは、胃腸炎を起こす。

 アデノウイルス胃腸炎では、ロタウイルス胃腸炎と同様に、発熱、嘔吐、頻回の下痢が見られる。

 ラテックス凝集法(商品名:ロタ・アデノドライ、Orion Diagnostica社)により、便中のロタウイルス抗原やアデノウイルス抗原(胃腸炎を起こす血清型40、41のアデノウイルス以外に、上気道炎や下気道炎を起こす血清型2、3、5、7のアデノウイルスも検出される)の検索を行った結果では、ロタウイルス胃腸炎(ロタウイルス抗原陽性)は、2歳未満の乳幼児が多く発症した(66.8%)のに対して、アデノウイルス胃腸炎(アデノウイルス抗原陽性)は、2歳以上の小児が多く発症した。アデノウイルス胃腸炎は、発症年齢では、2歳未満の小児に多く発症する(27.5%)が、各年齢の小児にも発症する。アデノウイルス胃腸炎は、6歳未満の小児の発症例が60.8%、6歳以上の小児の発症例が39.2%であり、アデノウイルス胃腸炎は、ロタウイルス胃腸炎より、年長児にも多く発症する傾向がある
 表3 発症年齢の比較(参考文献の川崎氏等の論文の図1を改変し引用)
 年齢  ロタウイルス胃腸炎  年齢  アデノウイルス胃腸炎
 0〜2歳     66.8%  0〜2歳     27.5%
 2〜4歳     22.1%  2〜4歳     19.6%
 4〜7歳     39.44%  4〜6歳     13.7%
 7〜10歳      9.3%  6〜10歳     17.6%
 10歳〜      0.4%  10歳〜     21.6%
 平均  2.0±1.6歳(226例)  平均  5.2±4.1歳(51例)
 ロタウイルス胃腸炎は、殆ど(92.9%)は、冬期から春先にかけての発症する。
 アデノウイルス胃腸炎は、通年性に発症(流行)が見られる(7月は少ない傾向がある)。

 ロタウイルス胃腸炎では、下痢や発熱の持続期間が、長い。アデノウイルス胃腸炎では、嘔吐の持続期間は、短く、発熱の持続期間は、長い。

 11.その他 
 ・感染性胃腸炎(ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなど)は、学校保健安全法では、学校において予防すべき伝染病の中に、明確には規定はされていない。
 急性期が過ぎて症状が改善し、全身状態が良ければ、登校登園は可能。

 ・ロタウイルス胃腸炎(ロタウイルス感染症患者)では、約7%が、痙攣を合併する。
 ロタウイルス胃腸炎に、痙攣と肝機能障害(AST>ALTに上昇)伴うReye様症候群を合併することがある。
 殆どの小児は、5歳までに、ロタウイルスに感染する。

 ・ロタウイルス胃腸炎の98%は、表面抗原がG1、G2、G3、G4、G9の5つの主要流行株ロタウイルスによる(特に、G1とG9が多い)。
 ロタウイルスの予防接種(商品名:ロタリックス)は、主要流行株による重症ロタウイルス胃腸炎を、85〜96%予防する。

 ・ロタウイルス胃腸炎では、血液中にウイルス抗原やゲノムが検出される。
 ロタウイルス胃腸炎では、急性期にウイルス抗原血症が起こる。

 12.おまけ
 ・子牛が下痢をした時には、親牛のエサに片栗粉をコップ一杯程度混ぜて、(親牛に)食べさせると、牛乳の成分が変わるのか、3〜4日程度、下痢が治るという。
 親牛が下痢をした時にも、エサに片栗粉をコップ一杯程度混ぜて食べさせると効果がある。

 ・下痢の時には、重湯や、葛粉(くずでんぷん)を熱湯で溶いた葛湯を飲ませるのは良い。
 葛湯は、葛粉を、小スプーンに、2〜3杯を、容器に入れ、水で溶かし、透き通るまで煮る。砂糖などで、好みの甘味をつける。

 ・乳幼児時期は、一般的に、細菌性の胃腸炎(細菌性の下痢)は、少ない。

 ・下痢便中の白血球の観察は、胃腸炎が、細菌が原因なのか、ウイルスが原因なのかに鑑別に有用と言われる。
 細菌性胃腸炎では、下痢便中に白血球が観察されるが、ウイルス性胃腸炎では、白血球が観察されることが少ない。
 下痢便中の白血球(膿球)は、サルモネラ菌(Salmonella)、カンピロバクター菌(Campylobacter)が原因の胃腸炎では、100%に認められる。しかし、ロタウイルスやノロウイルスが原因の胃腸炎では、3.2〜15.8%に認められるに過ぎない。
 サルモネラ菌は、大量の菌量でないと、感染が成立しない。カンピロバクター菌は、比較的少量の菌量でも感染が成立する。

 ・下痢の回数は、サルモネラ胃腸炎が最も多い。ノロウイルスやカンピロバクターによる胃腸炎では、下痢の回数が少ない。
 
 ・嘔吐の回数は、細菌性の胃腸炎では少なく、ウイルス性の胃腸炎では多い。
 嘔吐の回数は、0回(嘔吐が現れない)場合が、細菌性の胃腸炎では76.9〜92%も見られる。反対に、ウイルス性の胃腸炎では、82.2〜100%の症例で、嘔吐が現れる。

 ・ロタウイルス胃腸炎では、白色便になることが多い(血中・尿中のビリルビンが病初期に上昇する)。
 ロタウイルス胃腸炎で、白色便が出現する機序として、ロタウイルスが胆道系に感染して、炎症が引き起こされ、胆汁の排泄が低下する(胆道閉鎖が起こる)ことが示唆されている。
 白色便は、アデノウイルスやノロウイルスによる胃腸炎でも、見られる。
 サル由来のA群ロタウイルスRRV(P5B、G3)を、新生マウスに感染させると、ヒト(乳幼児)の胆道閉鎖症に類似した病変が生じる。
 ロタウイルスは、感染後早期に、血行性に全身臓器の感受性細胞に感染し、炎症を起こす。ロタウイルスRRV(P5B、G3)を、新生ラットに感染させると、ウイルス性血症が起こり、胃、腸、肝臓、脾臓、腎臓、膵臓、胸腺、膀胱に、炎症が起こる(ウイルス抗原や感受性ウイルスが検出される)。
 ロタウイルスは、肝臓では、門脈と胆道に炎症を起こす。

 ・水や電解質(Na)は、正常な腸粘膜では、絨毛では吸収され、陰窩では分泌されている。
 ロタウイルス胃腸炎などでは、絨毛がウイルス感染により障害を受け、絨毛の機能が低下し、陰窩の作用が優位になり、下痢になる。ウイルスが産生するenterotoxinが、陰窩に作用し、腸管内への水や電解質(Cl)の分泌が亢進する。ロタウイルス胃腸炎などでは、腸管上皮細胞において、ナトリウム(Na)やブドウ糖(グルコース)は、吸収される。
 BART食(バナナ、すりおろしリンゴ、米、トースト)は、経口補水塩と同様に、下痢の回復期から摂食させることが可能。しかし、3歳未満の小児(腸管の免疫寛容が未熟)は、胃腸炎による腸管粘膜の障害が回復するまでの3日間は、アレルギーの原因となる食品や、高脂肪食は、控える。

 ・経口補水塩(ORS)には、ブドウ糖が添加される。
 ブドウ糖の代わりに蔗糖(ショ糖)を用いると、浸透圧が血清より低く調整され、甘味が増加する。
 ブドウ糖と蔗糖の浸透圧が同じ経口補水塩(ORS)を比較した動物実験の結果では、蔗糖を用いた経口補水塩(ORS)の方が、腸管からの電解質(Na、K、Cl)の吸収が良い。

 ・結節性リンパ濾胞過形成(母乳性血便症)でも、血便が現れることがある。

 注1:ロタウイルスの潜伏期間は、48時間以内とされる。
 ロタウイルスの感染実験の結果では、潜伏期間は、1〜4日と考えられている(通常は、潜伏期間は、24〜48時間)。

 ロタウイルスは感染力が強く、10〜100個のウイルスでも、感染が成立する。
 ロタウイルス胃腸炎では、下痢などの症状が軽快しても、1週間程度は、ウイルスが排泄される。
 感染予防には、手洗い、手指消毒が大切。
 消毒剤は、消毒剤としては、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)が有効。便座、ドアノブ、手すりなども、可能な限り頻繁に、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒すると良い。
 ロタウイルスやノロウイルスはエンベロープを有さないので消毒用アルコール(エタノール)は、有効でない。
 寝具は、日光消毒が良い。リネンや下着は、日光に当てて乾燥させた後、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと良いと言う。

 ノロウイルス(NV:従来のSRSV)の潜伏期間は、3〜40時間程度と、ロタウイルスより短い。
 ノロウイルスは、家族内感染など、ヒト→ヒト感染が多い。
 ノロウイルス胃腸炎(NV感染症)は、乳幼児では脱水を起こすことが多く、年長児では発熱することが多い。

 ノロウイルス胃腸炎の場合、発熱せずに、全身性の痙攣が、第3〜4病日に見られる。ノロウイルス胃腸炎で痙攣を起こす場合、通常は、嘔吐が24時間以内に治まるのに、嘔吐が2〜3日持続した後、痙攣を第3〜4病日に起こす。ノロウイルス胃腸炎で痙攣を起こした症例では、血清ケトン体高値(尿中ケトン体陽性)、尿酸高値、血糖異常無しだと言う。

 当初(1972年)、急性胃腸炎を起こすノーウォークウイルスを、電子顕微鏡で観察すると、球形をしていたことから、小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれるようになった。小型球形ウイルスは、非細菌性急性胃腸炎を起こすことが判明した。その後、小型球形ウイルスの遺伝子の検索から、小型球形ウイルスは、ノロウイルス(ノーウォーク様ウイルスと呼ばれていた)と、サポウイルスとに分類された(2002年の国際ウイルス学会)。
 ノロウイルスは、培養細胞や実験動物で、ウイルスを増殖させることは出来ない。
 ノロウイルスは、24〜48時間の潜伏期間の後、吐気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱などの症状で発症し、通常は、1〜2日後には、治癒する。また、不顕性感染例(感染しても症状が現れない)や、軽い風邪のような症状で終わる例も存在する。
 ノロウイルスは、牡蠣(カキ)では、内臓、特に、中腸腺と呼ばれる黒褐色を呈した部分に、存在している。牡蠣の表面を洗浄するだけでは、ノロウイルスを完全に除去出来ない。
 ノロウイルスに汚染した食品は、中心温度が85℃以上になるようにして、1分間以上、加熱すると、感染性はなくなる。
 ノロウイルスの消毒(失活化)には、アルコール(エタノール)や逆性石鹸は、あまり効果がない。
 ノロウイルスの消毒(失活化)には、次亜塩素酸ナトリウム(器具を十分洗浄した後、200ppm以上の塩素濃度で用いる)、加熱(リネン類などを85℃以上の熱湯で1分以上)が有効(60℃程度の熱では不十分)。次亜塩素酸ナトリウムは、漂白作用がある。次亜塩素酸ナトリウムは、手指の消毒、金属器具の消毒には、使用しない。
 ノロウイルスは、小腸に感染し増殖すると考えられている(老人などは、ノロウイルス性胃腸炎でイレウス症状を呈することがある)。
 吐物に含まれていたノロウイルスは、吐物が乾燥すると、空気中に漂い、口から入って感染することがある。ノロウイルスの場合、吐物や糞便が乾燥すると(ウイルスが)容易に空中に舞い、口から感染することがある。12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通して、感染が起こった事例も報告されている。リネン等は、下洗いした後に、熱水消毒(85℃で1分間以上)すると良い。スチームアイロンや布団乾燥機を使うのも効果がある。
 ノロウイルスは、乾燥しても、比較的長く(2〜3週間)感染力を有すると言われる。

 ロタウイルスは、細菌が産生する腸管毒素(エンテロトキシン)に似た物質NSP4(非構造蛋白4)を産生し、下痢を引き起こすが、ノロウイルスが産生する蛋白には、腸管毒素(エンテロトキシン)に似た物質が見出されていない。ノロウイルス胃腸炎で現れる、頻回の嘔吐、吐気、下痢が、毒素(エンテロトキシン様の物質)で引き起こされるのではないと考えられている。
 ノロウイルスは、小腸の腸管上皮細胞で増殖する。ノロウイルスに感染した人の空腸は、絨毛が萎縮・扁平化(微絨毛が短縮)し、短核球が浸潤し、上皮細胞質内に空胞が形成される(腸管における水の再吸収量が極端に減少する)。小腸に特異的に存在する酵素活性が、一時的に極端に低下し、脂肪やラクトース(乳糖)の吸収が不良になる。血清検査や空腸生検で、インターフェロンは検出されない。
 ノロウイルス感染者は、糞便中に平均108コピー/1g以上(時には1011コピー/1g)のウイルス遺伝子を保有している。
 ノロウイルスは、10〜100ケのウイルス粒子があれば、感染が成立すると報告されている。
 ノロウイルスには、30種類以上の血清型が存在するが、同じ血清型のウイルスに対しては、短期間に免疫が誘導される(同じ血清型のウイルスに、6〜14週間後に感染しても、発病しない)。
 ノロウイルスは、ABO式血液型によって、感染力が異なる。ある群のノロウイルス(ノーウォークウイルス)は、A型とO型のヒトに感染力が強く(強い親和性がある:B型のヒトは感染し難い)、他の群のノロウイルス(ロードスデイル類似株)は、A型とB型とO型のヒトに感染力が強く、別の群のノロウイルス(スノーマウンテン類似株やメキシコウイルス)は、A型とB型のヒトに感染力が強いと言う。
 非分泌型のヒト(ABO式血液型物質を唾液中や腸管上皮に発現しないヒト)は、ノロウイルスに、比較的、感染し難い(抵抗性を示す)。
 ノロウイルスに対する中和抗体が血液中に存在しても、感染防御効果がなく、ノロウイルスに感染してしまう(胃腸炎を起こす)。

 ノロウイルスは、感染したヒトの約50%が発症するに過ぎない(約50%のヒトは、不顕性感染で終わる)。
 ノロウイルスは、レセプター(ウイルス受容体)が、腸管粘膜上皮に発現していないヒトには、感染しない(遺伝的抵抗性)。
 ノロウイルスは、健康人に感染した場合、症状が回復しても、2〜3週間程度、便中にウイルスが排泄される。
 ノロウイルスに感染後、血中にノロウイルスに対する抗体が陽性になるが、ノロウイルスが培養出来ないので、検査に必要な抗原の入手は、困難。
 ノロウイルス感染後、防御免疫が成立していているので、再度、同じ血清型のノロウイルスを感染させても、発症しない。防御免疫は、27〜42カ月後には、消失する。ノロウイルスに(初)感染後、発症を阻止するのが可能なレベルの防御免疫(抗体)は、半年程度は持続するが、1年は持続しないと考えられている。

 ノロウイルスによる急性胃腸炎では、初診時に、血液検査で、白血球数(WBC数)の増加(10,000以上)が見られることがある:好中球が増加する(白血球像で、好中球が80%以上)。
 ノロウイルス性胃腸炎では、血液検査で、CRP値は上昇しない(1mg/dl以下)が、初診時に、CRP値が上昇(3mg/dl程度)することがある((数日、下痢症状などが続いた後の症例では、8mg/dl程度まで上昇する)。

 ノロウイルスが原因かどうかは、便を採取すると、迅速診断が可能になっている。平成19年11月に、ノロウイルス抗原キットのクイックEx-ノロウイルス「生研」が発売されたが、保険適応は承認されていなかった。平成24年(2012年)3月5日から、ノロウイルス抗原定性は、3歳未満の小児などに、保険が適応される:ノロウイルス抗原定性 150点 以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に算定する。 ア 3歳未満の患者、イ 65歳以上の患者、ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者、エ 臓器移植後の患者、オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
 ロタウイルスは、肛
クイックEx-ノロウイルス「生研」陽性例(9カ月男児)
クイックEx-ノロウイルス「生研」陽性例(2歳女児)

 ロタウイルス胃腸炎では、下痢便は、酸味の発酵臭がする。
 ノロウイルス胃腸炎では、下痢便は、生臭い臭いがすることが多い(粘液混入あり)。

 注2:人参スープには、パンテチン近縁物質、ペクチン、リグニン、電解質(K)が含まれていて、下痢の際に、便性を改善する。
 Mproの原法では、人参スープに、牛肉のスープを加えることになっている。
 人参スープは、100g=20カロリー。
 人参スープ1Lには、食塩(NaCl)3gを添加したので、Naは、3×23.0/58.5=1.179g≒51mEq/Lの濃度で含まれていることになる。食塩添加だけだと、浸透圧は、約102mOsm/kgと低張。これにグルコース(分子量180)を2gを加えると、200mg/dl÷18≒111mEq/のグルコース濃度になり、約213LmOsm/kgの浸透圧となる。

 注3標準的な味噌汁は、塩分濃度は、1%と言われている。生理食塩水は、塩分(NaCl)濃度は、0.9%なので、標準的な味噌汁では、やや、高浸透圧になって、吸収が悪いおそれがある。
 五訂食品成分表2005によると、米みそ(淡色辛みそ)は、100g中に、Na(ナトリウム)を4,900mg(食塩相当量として12.4g:食塩を約12%含有している)、含んでいる。標準より薄味の味噌汁にした方が、腸から吸収が良いとされる浸透圧(200〜250mOsm/kg)になると考えられる。
 食塩(NaCl)を12%含有している標準的な味噌を用いて、味噌汁を調理するとしたら、具にする野菜(人参など)に含まれているNaを無視して計算すると、だし汁130mlに、大さじ二分の一杯(9g)の味噌を入れると、塩分濃度が0.8%の味噌汁が出来る。カップ三杯の出汁に、大さじ二と四分の一杯の淡色辛みそを入れると、塩分濃度が0.8%の味噌汁が出来る(だし600mlに、みそ40.5gを入れると、塩分濃度(NaCl濃度)が0.8%の味噌汁が出来る)。0.8%の味噌汁には、Naは、136mEq/Lの濃度で含まれている。市販ORSの50mEq/LのNa濃度の味噌汁を調理するには、200mlの出汁に、味噌を4.96g(約10gの味噌:大さじ約二分の一杯の味噌)を加える:カップ三杯の出汁に、大さじ5分の四杯の味噌を加えると良いことになる。また、WHO-ORS(2002)の75mEq/LのNa濃度の味噌汁を調理するには、200mlの出汁に、味噌を7.46gを加えると良いことになる(出汁600mlに、大さじ一と二分の一杯の味噌を加える)。
 従って、味噌汁の上澄みを、ORSなどの飲料代わりに飲ませるのなら、大まかには、カップ3杯の出汁に、大さじ1杯の味噌を加えて、味噌汁を作ると、良ことになる(塩分濃度0.36%で、Na濃度は、約62mEq/Lの味噌汁が出来る)。
 しかし、家庭では、他の同居者もいるので、味噌汁は、普通に、カップ3杯の出汁に、大さじ21/4杯の味噌を入れて作って、その上澄みを飲まし、さらに、白湯や御茶などの塩分を含まない飲料を飲ませる方が、簡単な方法だと思われる。

 表4 計量スプーンの重量と食塩含量(g)
 種類   小さじ(5cc)  大さじ(15cc)
 重量  食塩含量  重量  食塩含量
 淡色辛みそ  6  0.7  18   2.2
 しょうゆ  6  0.9  18   2.7
 食塩  5  5  15  15

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 ・池谷紀代子:意外と知られていないロタウイルス胃腸炎の合併症、チャイルドヘルス(特集 冬の感染症)、Vol.10 No.1(2007年1月号)、12-15頁.
 ・鈴木榮:ウイルス性下痢症の診断と問題点、小児内科、Vol.15 No.5(1983-5)、621-627頁.
 ・武田直和:質疑応答 ノロウイルスの腸内感染メカニズム、日本医事新報、No.4325(2007年3月17日)、96-97頁.
 ・濱田義文、濱田文彦:感染症サーベイランスの中でみた病原体に基づく感染症の臨床、大塚薬報、2007/NO.622、27-32頁.
 ・吉原昭次:下痢と細菌、小児内科、Vol.18 No.11、1655-1661頁.
 ・中田修二:質疑応答 ロタウイルス胃腸炎と白色下痢便の機序、日本医事新報、No.4340(2007年6月30日)、89-90頁.
 ・中込治:質疑応答 ノロウイルス感染の抗体と免疫、日本医事新報、No.4340(2007年6月30日)、92-93頁.
 ・出川陽子、大塚宜一、高田昌亮:質疑応答 乳幼児の下痢と絶食時間、日本医事新報、No.4404(2008年9月20日)、96-97頁.
 ・牛島廣治:綜説 ロタウイルス感染予防と最近の動向、小児科、Vol.40、No.3、1999年、262-270頁、金原出版株式会社.
 ・Dorsey M. Bass: Chapter 257 Rotaviruses, Caliciviruses, and Astroviruses, 1134-1137, Nelson Textbook of Pediatrics (19th Edition, 2011).

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