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 ゲストブックの過去ログ

 ■2005年4月11日(月)〜2005年9月2日(金) <ゲストブックの過去ログに戻る>
   2005年9月2日 (金) 23時16分47秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    ゲストブックの容量が不足した為、古い投稿は、リンク集に収録し、削除させて頂きます。
   2005年9月1日 (木) 00時00分20秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   巷でダイエットに効果があると言われているαリポ酸について質問があります。

ちょっと調べてみたところ、αリポ酸は解糖の際の酵素として働くとされているようなのですが、
http://133.100.212.50/~bc1/Biochem/TCA_cycl.htm
によると、この反応を行うのは超高分子量の多酵素複合体ということなので、αリポ酸だけを摂っても意味がないように思うのですが、この件に関して何か知見があればお聞かせいただけると嬉しいです。

また、仮にαリポ酸で巷のダイエット情報で言われているように糖の代謝の効率があげる効果があるとしても、摂取カロリーが同じであれば、消費カロリーは基礎代謝と運動量で決まってしまうので、結局差し引き余った分が脂肪として蓄えられるように思いますが、この理解に間違ったところはあるでしょうか。
   2005年9月1日 (木) 20時44分35秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様
>http://133.100.212.50/~bc1/Biochem/TCA_cycl.htm
 ↑これは、私もリンクさせて頂いている、寺田茂之教授の「代謝マップ」のページですね。


>この反応を行うのは超高分子量の多酵素複合体とい
>うことなので、
 α-リポ酸は、
 ピルビン酸がアセチル-CoAになる代謝(ピルビン酸デヒドロゲナーゼが関与する)や、 
 α-ケトグルタル酸がスクシニル-CoAになる代謝において、
 ビタミンB1(Thiamine)、ビタミンB2、パントテン酸、CoA、FAD、NADなどと共に、
 補酵素として関与し、α-ケト酸の酸化的脱炭酸を、促進させる旨、書かれてあります。

>αリポ酸だけを摂っても意味がないよ
>うに思うのですが
 αリポ酸が、補酵素として働かないと、TCA回路の代謝などが障害される恐れが考えられますが、
 動物で、αリポ酸の欠乏を起こす試みには、成功していないようです。
 αリポ酸には、抗酸化作用もあるようですが、
 αリポ酸をサプリメントとして摂取した場合の効果に関して、私は、情報を知りませんので、回答は、御容赦下さい。
 
   2005年9月2日 (金) 11時24分59秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   お返事ありがとうございました。αリポ酸が働く局面はいろいろあるのですね。

サプリメントとしてのαリポ酸が本当に効くかどうかはさておき、2段に書いたように、消費されるカロリーが増えるのでなければ、体重の減少は起こらないような気がしますが、どうでしょうか。

別にαリポ酸の話でなくてもよいのですが、例えばホバブ様のサイトの中で、リンゴ酸が脂肪の代謝を促進する可能性を指摘されていますが、脂肪の代謝が促進されても、総摂取カロリーが変わらなければ、結局使われない分のカロリーが遅かれ早かれ脂肪になって体に蓄えられてしまうのでは・・・と思っているのですが、どうなんでしょうか。
   2005年9月2日 (金) 21時49分53秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様へ

>2段に書いたように、消費されるカロリーが増えるの
>でなければ、体重の減少は起こらないような気がし
>ますが、どうでしょうか。
 基本的には、な様が仰る通りに、消費されるカロリーが増えなければ、体重は減少しないでしょう。

 ただ、以前にも、このゲストブックにも書きましたが、体重の増加量と、摂取した食物を栄養学的に計算して算出したカロリーとは、相関しないこともあります。
 体内では、蛋白や脂質などは、常に、作っては、壊されて、異化同化の代謝により、他の物質に変換されています。
 同じカロリーの食物を摂取しても、食物に含まれる三大栄養素の違いにより、体の中での代謝経路が異なるので、体重が増加することも、却って、減少することも、考えられます。
 人間の体は、原則的には、炭水化物(御飯)を摂取して、そのカロリーを運動に利用し、余剰なカロリーを脂肪として蓄えるのが、一番、効率が高いように、創られているように、思われます。
   2005年9月2日 (金) 21時50分14秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    また、同じカロリーの食物を摂取しても、ホルモンなどにより代謝が修飾されると、体重の増減が異なります。
 1日3回の食事をしていた人が、1日2回の食事に減らし、摂取カロリーを減らしても、むしろ、体重が増加することも有り得ます。むしろ、1日の食事回数を増やして、体重が減量したと言う人もいました。
 断食をした後、より少ない摂取カロリーでも、体重を維持している人もいるようです。
 また、食物に含まれるカロリー(自由エネルギー)が、最終的にATP(筋肉の仕事に利用される)に変換されるのか、それとも、熱産生に利用されるのかと言う問題もあると思われます。
   2005年9月2日 (金) 21時52分39秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >例えばホバブ様のサイトの中で、リンゴ酸が脂肪の
>代謝を促進する可能性を指摘されていますが、
 リンゴ酸などの有機酸は、TCA回路の代謝を潤滑にして、ATP生成を高め、「スタミナ」が付いたり、「疲労回復」が早まると、思われます。
 TCA回路の代謝が潤滑に行われれば、結果的に、脂肪酸のβ-酸化も潤滑になりますが、「ダイエット」効果があるのか、私は、定かではありません。
   2005年9月2日 (金) 22時02分57秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >脂肪の代謝が促進されても、総摂取カロリーが変わ
>らなければ、結局使われない分のカロリーが遅かれ
>早かれ脂肪になって体に蓄えられてしまうので
>は・・・と思っているのですが、どうなんでしょう
>か。
 私は、「 ダイエット」には、関心がありませんが、
 「 ダイエット」の正道は、な様が仰る通り、総摂取カロリーを減らす、つまり、食べる量を減らすことでしょう。
 沢山、食べながら、痩せ様としたり、必要以上に食べて太った体の脂肪を、運動で、減らそうとするのは、邪道でしょう。

 腹八分と言うのは、先人から言い伝えられた、健康の為の戒めだと思われます。
 野菜なら、多く摂取しても、肥満になる恐れは少ないですし、むしろ、食物繊維の効果で、排便量が増加し、体重が減ることもあります。しかし、野菜も摂取し過ぎると、腸管が拡張して、健康に良くないこともあるようです。
   2005年9月2日 (金) 22時05分15秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様は、「 ダイエット」に御関心が御ありのようですが、近年は、内臓肥満による、「メタボリックシンドローム」が、健康に良くないと、注目されています。
 女性は、ある程度、皮下脂肪が溜まるのは、生理的・合理的な場合もあります。
 昔は、少量の食物を摂取して、カロリーを節約し、脂肪として、蓄えることが出来る人の方が、遺伝子的に優性だったと思われます。

 脂肪肝のように肝臓に脂肪が溜まることは、有害ですが、皮下脂肪が内臓脂肪が溜まること自体は、生理的・合理的な場合もあります。

 食養の先生は、小食を勧めることが多いです。
 この地球上、今だ、飢餓に苦しんでいる人も、います。
 食物は、食べるのは一瞬ですが、食物が食卓に並ぶまでには、長い期間、天候の恩恵や、農家の人々などの労力などを要しています。
 私たちは、飽食の時代にあって、もう一度、食物の有難さを見直す時期にあるのかも知れません。
   2005年9月6日 (火) 11時20分13秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   丁寧なお返事をいただき、ありがとうございます。

同じカロリーの食物を摂取しても、食物に含まれる三大栄養素の違いにより、体の中での代謝経路が異なるので、体重が増加することも、却って、減少することも、考えられます。

なるほど。そう単純なものでもないんですね。やはり、人間の体というのは機械ではありませんし、有機的にいろいろなことが絡み合っているのですね。

また、食物に含まれるカロリー(自由エネルギー)が、最終的にATP(筋肉の仕事に利用される)に変換されるのか、それとも、熱産生に利用されるのかと言う問題もあると思われます。

タンパク質は熱になりやすいと聞いていますが、そうすると同じ摂取カロリーだと熱生産が多い分だけ、炭水化物だけでカロリーを取るより、消費が大きいということになりますよね。以前、低炭水化物ダイエットについて、効率が悪いが故にダイエットになるのかもしれないという説明がありましたね。
   2005年9月6日 (火) 11時20分54秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   逆に考えるとリンゴ酸などで変換効率がよくなると、かえって余ってしまう分が多くなる??このあたりが系統立てて考えることができず、素人の限界のようです・・・。以下のように考えてみたのですが。

消化器官からの吸収カロリー(口から摂取したカロリーのすべてが吸収されるわけではないので) = 消費カロリー (ATP生産 + 熱生産など) + 余剰カロリー(蓄積→脂肪?)

ATP生産 = ATP生産に使うカロリーxα[効率]

として、左側の必要なATP生産量が一定と考えると、効率αをあげれば、ATP生産に必要なカロリーが減って、トータルの消費カロリーは少なくなる→余剰カロリーが増える・・・という感じです。
   2005年9月6日 (火) 11時21分23秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   「 ダイエット」に御関心が御ありのようですが

私自身が少し痩せたいというのもなくはないですが、身の回りや世間で、根拠の怪しげなダイエット法に飛びついている人がたくさんいますが、そういう人に科学的に説明してあげられたらな、と思っています。

代謝について専門的に勉強したことはないので、ホバブ様のページを読みながら、足りない頭で勉強させていただいています。インターネットでいろいろなページを見ましたが、こちらがいちばんよくまとまっていて、門外漢の私にも考える手がかりを与えていただいています。
   2005年9月7日 (水) 19時44分42秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様へ
>タンパク質は熱になりやすいと聞いていますが、
 肉類は、「特異力学作用」が強いので、肉類を食べると、熱が産生され、体が温まると言われます。

 「特異力学作用」特異力学作用とは、食物(カロリー源)が有する自由エネルギーが、ATPに変換され仕事(細胞内の機能)に用いられるのでなく、熱に変換される(熱産生に用いられる)ことを意味します。   蛋白質のカロリー(エネルギー)の30%、糖質のカロリーの5%、脂質のカロリーの4%は、特異力学作用により、熱に変換されると言われます。

 牛肉は、豚肉より、特異力学作用が強く、体を温める作用が強いそうです。
   2005年9月7日 (水) 20時08分14秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様
>そうすると同じ摂取カロリーだと熱生産が多い分だ
>け、炭水化物だけでカロリーを取るより、消費が大
>きいということになりますよね。
 熱産生に加え、蛋白質は、代謝で生じる窒素(アンモニア)を、肝臓で尿素に変換したり、リン酸や硫酸を腎臓で中和して排泄するのにも、エネルギー(ATP)を消費します。

 従来は、栄養学では、肉類などの蛋白質を過剰に摂取しても、余剰な分は、脂質や糖質に変換されると言う前提で、カロリーが計算されていたようです。
   2005年9月7日 (水) 20時21分16秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    なお、五訂食品成分表には、「エネルギー換算係数」が記載されています。
 この「エネルギー換算係数」とは、栄養素1g
当りの熱量で、「密閉した容器に酸素と共に詰めて、燃やした時に水の温度が何度上昇するかで計算」して求めた係数だそうです。
 科学技術庁のエネルギー変換係数では、各食物中の蛋白質の熱量(kcal/g)は、穀類3.47、豆類4.00、野菜類4.00、魚介類4.22、肉類4.22、卵類4.22と、記載されています。
   2005年9月7日 (水) 20時31分50秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様へ
>消化器官からの吸収カロリー(口から摂取したカロリ
>ーのすべてが吸収されるわけではないので) = 消費
>カロリー (ATP生産 + 熱生産など) + 余剰カロリー
>(蓄積→脂肪?)
 食物を消化したり、吸収するのにも、エネルギーが消費されます。

 
   2005年9月7日 (水) 20時55分16秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様へ
>ATP生産 = ATP生産に使うカロリーxα[効率]
>として、左側の必要なATP生産量が一定と考えると、
>効率αをあげれば、ATP生産に必要なカロリーが減っ
>て、
 ATP生産量は、運動量に応じて、変動します。

 「効率」に関しては、生体が、ATPに変換出来るのは、物質代謝で生じる総エネルギーのうち、45%以下と言われます。しかし、この45%と言う効率は、昔の蒸気機関車の熱効率が、10%以下だったことを考えると、非常に高い値です(最近では、熱効率は、ガソリンエンジンが、25%程度、ディーゼルエンジンが、
30%程度だそうです
 ATPに変換されない、残りの55%以上のエネル
ギーは、熱エネルギーに変わります。

 それから、単位時間内にどれだけATPを生成出来るかとか、1日にどれだけATPを生成出来るかは、ミトコンドリア機能(遺伝で決まる体質)、トレーニング、年齢などによって、個人差があると考えられます。
   2005年9月7日 (水) 23時36分28秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   またもやとても勉強になります。

ATP生産量は、運動量に応じて、変動します。

はい。それは承知の上で、考えやすくするためにここでは運動量が変わらないとして、左辺のATP生産量一定の場合で考えてみました。

要は何かのサプリメントで ATPへの変換効率があがるとすると、より少ない食べ物からATPが生み出せるわけですから、ATP生産に使われない余りが増えるのでは、と考えたのです。その余りは熱か脂肪になりますよね?余りが増えた分、熱の生産が増えるのでなければ、脂肪として蓄えられる分が増えることになりますから、(吸収するカロリーが変わらないとして) 変換効率があがることにより、かえって脂肪が増えるという逆転現象が起こりうるのでは?と考えました。なにか根本的な思い違いをしている可能性もあると思うので、間違いがあればご指摘いただけると嬉しいです。
   2005年9月10日 (土) 20時00分27秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    な様
>要は何かのサプリメントで ATPへの変換効率があが
>るとすると、より少ない食べ物からATPが生み出せ
>るわけですから、ATP生産に使われない余りが
>増えるのでは、と考えたのです。
 な様が仰っているのは、ATPへの変換効率が上がれば、消費されないで残るカロリーが増えて、却って、肥満になるのではないと言うことですね。

 食養は、疲労が少なく、健康な体を作るのが目的です。
 食養の成功談などによれば、疲労が少なくなり、睡眠時間が短くなり、運動量が増え、また、小食になるそうです。
 ですから、ATPへの変換効率が上がり、パワーが出れば、疲れないで、活発に、少ない休息時間で、活動するので、運動によって消費されるカロリーが増えることが多く、小食になるので、肥満にはならないようです。
   2005年9月10日 (土) 20時17分29秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >その余りは熱か脂肪になりますよね?
 ダイエットでは、基礎代謝を上げて(つまり、消費カロリーを増やして)、皮下脂肪などを減らし(脂肪を燃焼させ)、減量すると言うような理論が多いように思われます。

 基礎代謝は、年齢と共に、低下するので、中年になっても、若い頃と同じ食事をしていると、肥満になります。

 私は、サプリメントなどが、実際に、基礎代謝を上げる効果があるのか、定かではありません。

 基礎代謝を増やす為、筋肉トレーニングを勧める人もいるようですが、体質で、トレーニングで、筋肉量が増える人もいれば、増えない人もいると思われます。
 
 「 ダイエット」の正道は、摂取カロリー量を減らす、つまり、食べる量を減らすことでしょう。
   2005年9月10日 (土) 20時34分43秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    効率と言えば、今から、約20年程前に、トヨタ自動車が、エンジンに、「ハイメカツインカム」を採用し、それ以後、世界に先駆けて、日本の普通自動車のエンジンは、ほとんど、DOHC・4バルブのエンジンになりました。

 DOHC・4バルブエンジンは、本来は、レースなど、高パワーを要する自動車用のエンジンでした。しかし、燃焼効率(燃費)を追求して行くと、パワー(馬力)も向上する(高パワーになる)ことから、この「ハイメカツインカム」が、採用されたようでした。

 自動車のエンジンが、燃焼効率が高くなり(燃費が少なくなり)、ガソリン消費量が減る人もいます。
 しかし、エンジンが、燃焼効率(燃費)に加え、パワー(馬力)高ければ、車好きの人は、「Fun TO Drive」になり、ドライブ距離が増え、ガソリン消費量が増えます。

 以上、つまらない、昔話、喩え話でした。
   2005年9月11日 (日) 20時39分56秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    昨日に放送されたNHKの「サイエンスZERO]で、適度なカロリー制限(ビタミン類は十分に摂取し、カロリーを減らす)は、老化を抑制すると言うような話しが、放送されていました
   2005年9月12日 (月) 12時49分49秒
[名前] :   な
[URL] :   
[コメント] :   なるほどです。頭の中でもやもやしていたものが整理されてすっきりしました。本当にありがとうございます。
   2005年8月28日 (日) 17時45分36秒
[名前] :   TOM
[URL] :   
[コメント] :   
   2005年8月11日 (木) 23時41分25秒
[名前] :   一酸化窒素
[URL] :   http://dokiwaku.org/rei/
[コメント] :   はじめまして。
私は今年、1998年ノーベル生理学医学賞を受賞した、L イグナロの講演を聴きました。
そして、イグナロ博士と共同開発した製品の勉強をしようと思って、一酸化窒素をたどったらここにたどりつきました。
とてもわかりやすく、大変勉強になりました。
ありがとうございます!


PS
講演でイグナロ博士はこう言っていました。

「私の目標は、世界から心疾患をなくすことです」
   2005年8月8日 (月) 21時41分43秒
[名前] :   MiLK
[URL] :   
[コメント] :   はじめまして!!(*^曲^*)
この間受けた学科試験が見事に引っかかってしまい、レポート課題を出すことになってしまったので、
ネタを求め探し回っていましたところ、このサイトにたどり着きました!!!
本当に感動しました(T□T)★☆大変見やすいですし、なにより完成度がかなり高いです!!!
すぐブックマークいたしました(^_ゝ^)♪

それでは本題にはいります!!
代謝についての課題が課せられたのですが、核酸代謝と脂質代謝ってあまり関係がないのでしょうか??
事実、脂質はアミノ酸に変わることもできませんし…。糖質代謝、脂質代謝、蛋白質代謝、核酸代謝の相関図?を書き表したのですが、
脂質代謝と核酸代謝をつなぐものがひとつもないのです…。(-m-;)
私の勉強不足であると思うのですが、回答をいただければ幸いです!!!
よろしくお願いします。
   2005年8月8日 (月) 23時03分28秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    MiLKさんへ
>核酸代謝と脂質代謝ってあまり関係がないのでしょ
>うか??
 解糖系(Embden-Meyerhof経路)の側路(代替路)として、ホスホグルコン酸回路が、存在します。
 ホスホグルコン酸回路に関しては、下記HPの注2に、記しました。
http://hobab.fc2web.com/sub4-shokuji.htm

 ホスホグルコン酸回路では、グルコース-6-リン酸から、NADPH2+や、リボース(核酸の原料)が合成されます。
 ホスホグルコン酸回路で生成されたNADPH2+は、脂肪酸やコレステロールの合成に、使用されると言われます。
 そう言う意味では、ホスホグルコン酸回路(グルコースの代謝経路)を介して、核酸代謝と脂質代謝は、関係があると言えると、思われます。
   2005年8月8日 (月) 23時07分02秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    ホスホグルコン酸回路は、ヘキソースリン酸側路、HMS(hexose monophosphate shunt、ペントースリン酸経路、Warburg-Dickens経路、六炭糖リン酸側路(HMP側路)とも呼ばれます。

>糖質代謝、脂質代謝、蛋白質代謝、核酸代謝の相関
>図?を書き表したのですが
 私は臨床家ですが、昔習った、生化学の知識をまとめる為に、いろいろな栄養素が、相互に、どう変換されたり、代謝されるのか、HPとして、まとめてみました。
 MiLKさんの参考になれば、幸いです。
   2005年8月8日 (月) 23時30分31秒
[名前] :   MiLK
[URL] :   
[コメント] :   本当にありがとうございました!!
大変参考になりました(*^□^*)サイトをもっとじっくり見るべきでした↓

わたしは今看護学生です!!!立派な看護師になるためにもがんばりたいと思います!!
感謝、感謝です(*T△T*)
   2005年8月9日 (火) 21時03分56秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >わたしは今看護学生です!!!
 MiLKさんは、看護学生さんですか。

 医学は、最近は、覚えなければならないことが多くて、大変になりましたが、
 人生は、何時になっても、知らないことがあることを、教えられるものです。

 患者さんからは、話を聞くことで、勉強になります。
 治らない病気も多いのですが、人は、話しを聞いてもらうだけでも、安心、納得することが多いようです。

 良き、患者さんの相談者になって下さい。
 
   2005年8月7日 (日) 01時08分42秒
[名前] :   参考にさせていただいております
[URL] :   http://www.expasy.org/cgi-bin/show_thumbnails.pl
[コメント] :   代謝マップ
   2005年8月2日 (火) 18時25分20秒
[名前] :   日本のアミノ酸生合成
[URL] :   
[コメント] :   日本のアミノ酸の生合成は正しいのか?
   2005年8月2日 (火) 19時47分47秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   ここ数日、ゲストブックに、意味不明なHNで、
 荒し的な、書き捨て、書き殴り的な、投稿が、目立ちます。

 ゲストブックへの投稿は、原則として、
 私のHPの内容に対する、御意見、御批判にして頂きたいと、願います。
 
 荒し的な、書き捨て、書き殴り的な投稿は、今後、削除させて頂く方針でおります。
 
   2005年8月2日 (火) 00時50分48秒
[名前] :   しみそばかす死亡説
[URL] :   
[コメント] :   http://www.biology.arizona.edu/biochemistry/problem_sets/b12/overview.pdf
   2005年8月1日 (月) 18時37分55秒
[名前] :   匿名
[URL] :   
[コメント] :   しみそばかすなどの薬剤、Lシステイン(ホモシステイン)による血栓で死亡者が増えてないか?
   2005年8月2日 (火) 00時47分47秒
[名前] :   メチオニン前にシステインg
[URL] :   http://www.biology.arizona.edu/biochemistry/proble
[コメント] :   
   2005年8月2日 (火) 00時49分16秒
[名前] :   システイン
[URL] :   http://www.biology.arizona.edu/biochemistry/proble
[コメント] :   しみそばかすに血栓、死亡説詳しくはURLのホモシステイン
   2005年8月1日 (月) 17時25分37秒
[名前] :   匿名
[URL] :   http://www.ssp.co.jp/hc/data/data.html
[コメント] :   しみそばかすなどの薬剤Lシステインとりすぎによる
血栓による壊死がおこらないのか?
   2005年8月1日 (月) 16時42分17秒
[名前] :   匿名
[URL] :   
[コメント] :   ハイチオールCなどのLシステインとホモシステイン
の違いはなに?
   2005年7月27日 (水) 06時43分16秒
[名前] :   再送
[URL] :   http://www.jst.go.jp/erato/project/osh_P/osh_P-j.h
[コメント] :   http://www.jst.go.jp/erato/project/osh_P/osh_P-j.html
   2005年7月27日 (水) 20時04分49秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >http://www.jst.go.jp/erato/project/osh_P/osh_P-j.html

 ERATO研究成果ビデオの「広がるパイ電子の世界」と言うビデオは、興味深かったです。

 炭素から構成されるグラファイトは、π電子が雲状に広がったπ電子空間を有している、π電子物質で、
 炭素材料は、離れた位置にある細菌(バクテリア)に、影響し、その増殖を、活性化させると言う実験結果は、不思議ですね。
   2005年7月27日 (水) 06時41分06秒
[名前] :   匿名
[URL] :   http://www.jst.go.jp/erato/project/osh_P/osh_P-j.h
[コメント] :   東大の岡山博人先生のビデオ
細胞の分化増殖を決めるマスターキー探しましたけど

回線しょぼいと見れませんから〜 HPお願いします
   2005年7月27日 (水) 20時00分16秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >回線しょぼいと見れませんから〜 
>HPお願いします
 投稿の趣旨が、良く理解出来ません。
 このゲストブックで、東大の岡山博人先生のプロジェクト、「細胞の運命を決めるマスタースイッチ」を、宣伝されたかったのでしょうか?
   2005年7月4日 (月) 23時40分21秒
[名前] :   IAQバットマン
[URL] :   
[コメント] :   ホバブ様5/13日付の共同通信によればスギヒラタケ脳症が多発性の白質の脱髄のためとのことですが、あなた(皆さん)は何が原因だとお考えでしょうか
ご意見下さい。
   2005年6月24日 (金) 10時53分55秒
[名前] :   azm
[URL] :   hyc7575@hokubuyamazato-c.jp
[コメント] :   単純蛋白質のヒストン・プロタミンはどのような構造でできているのですか?
大きさもしりたいです。
   2005年6月26日 (日) 14時12分15秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   azm様

>単純蛋白質のヒストン・プロタミンはどのような構
>造でできているのですか?
 専門外のことなので、簡略に記します。

 ヒストンには、H1、H2A、H2B、H3、H4の5種類があります。各ヒストンは、100〜200程度のアミノ酸から構成されています。
 ヒストンは、(H2A、H2B、H3、H4)2の8量体で、円盤状蛋白(DNAを糸巻きのように巻きつける)を形成し、
 その周囲を、二本鎖DNAが巻きついて、
 ヌクレオソームを形成します。
 残りのヒストンH1は、ヌクレオソームに隣接します。
http://pdbbeta.rcsb.org/pdb/explorer/viewers/webmol.jsp?structureId=1AOI
http://www.rcsb.org/pdb/cgi/explore.cgi?job=graphics;pdbId=1AOI;page=&opt=show&size=500&cyl=1

 プロタミンは、60程度のアミノ酸から構成され、アルギニン(R)を多く(70〜90%)含む蛋白です。
http://www.expasy.org/uniprot/Q9GLP9
   2005年6月26日 (日) 14時12分41秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >大きさもしりたいです。
 種によって異なりますが、
 ヒストンの円盤状蛋白は、厚さ6nm(60Å)、直径11nm、分子量(Molecularweight)108kD程度と言われます(二本鎖DNAは、長さ67nm、分子量130kD程度です)。
 ヒストンH1は、分子量24kD程度です。
http://web.siumed.edu/~bbartholomew/images/Lehninger/FIG2703.gif

プロタミンは、分子量8kDa程度です(透析膜を通る)。
   2005年6月8日 (水) 21時49分03秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    このHPの「ミニ医学知識」や、「医学の話題」は、膨大とも言える書籍などの文献の内容を、メモ代わりにまとめるために、作成致しました。
 ですから、論文などと異なり、当初から、参考文献を、明記しないで作成致して居ります。
 HPの内容に関しては、参考文献の中でも、医学的に妥当と思われた内容を、掲載致すよう、心掛けて参りました。

 このHPの内容に関して、参考文献の明示を求められても、事項によっては、再び、膨大な書籍などを、読み直す必要があります。それは、私の能力では、かなりの負担、ストレスです。
 ですから、今後は、原則として、参考文献の問い合わせには、応じない方針に致したいので、御了解・御容赦下さい。
   2005年6月9日 (木) 08時49分35秒
[名前] :   Take
[URL] :   
[コメント] :   お忙しいところ、ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありませんでした。文献、書籍を掲載していただき、参考になりました。さっそく読みます。さらに参考になるホームページまでご紹介頂き、誠にありがとうございました。多くの分野にまたがる非常に充実したホバブ様のホームページを今後も参考にさせて頂きます。
   2005年6月8日 (水) 12時18分53秒
[名前] :   Take
[URL] :   takenatt@otsukakj.co.jp
[コメント] :   初めまして
「医学の話題」の「アルドステロン」の項を参照させていただき大変勉強になりました。どうもありがとうございます。大変恐縮なんですが、ここに書かれています内容を参考にされた書籍あるいは文献をお教え願えないでしょうか?原著の方を読んでみたいと思いましたもので。お忙しいとは思いますが、何卒宜しくお願い致します。
   2005年6月8日 (水) 21時33分53秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    Take様
>ここに書かれています内容を参考にされた書籍ある
>いは文献をお教え願えないでしょうか?
 参考文献(書籍等)を「アルドステロン」の項に、追記致しました。

 インターネットで、フリーで閲覧出来る文献としては、下記HPに掲載された、Eric等のReviewのVIのB項が御勧めです。
http://physrev.physiology.org/cgi/content/full/81/1/345#SEC6_2
   2005年6月7日 (火) 18時22分05秒
[名前] :   eno
[URL] :   
[コメント] :   はじめまして。
私は某大学院の院生です。
プロスタグランジンについて調べていたらここに着きました。
アラキドン酸カスケードの項目でプロスタグランジンD2が補体C5aの食欲促進作用に関係しているとありますが、この事に関する文献を紹介していただけないでしょうか。PubMedで検索してもヒットしません。
いきなりの質問で申し訳ありません。
   2005年6月8日 (水) 21時31分19秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    eno様
>アラキドン酸カスケードの項目でプロスタグランジ
>ンD2が補体C5aの食欲促進作用に関係しているとあり
>ますが、この事に関する文献を紹介していただけな
>いでしょうか。
 この事に関して、どの文献を引用したのか、捜して見ましたが、思い出せないでおります。
 どこかの文献に書いてあったことは、確かです。
 御期待に沿えず、申し訳御座いません。

 eno様が、私宛にメールを下されば、いつか、文献を思い出せた(捜し出せた)時に、私信で、御連絡することは可能です(ただ、私が引用した文献は、所謂、「孫引き」で、原典は、明記されていない可能性が高いです)。
   2005年6月4日 (土) 12時00分32秒
[名前] :   うり
[URL] :   
[コメント] :   初めまして。
学校での課題などで、最近よく利用させてもらってます。ここのサイトはとてもわかりやすく、すごく気に入っています。
いきなりなんですが、聞きたいことが・・・。
「食事より摂取した脂質と肝臓において余剰に摂取したグルコースから合成される肝合成脂質について、輸送と脂肪組織での貯蔵について説明せよ」という問題を学校からもらったんですが、脂質とグルコースから合成される物質というのは何なのでしょうか。そんな物質はあるんですか?それとも、「脂質」と「グルコース」、別々の説明のことでしょうか。
いきなり質問してスミマセン・・・。
   2005年6月5日 (日) 00時10分36秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    うり様
>「食事より摂取した脂質と肝臓において余剰に摂取
>したグルコースから合成される肝合成脂質につい
>て、輸送と脂肪組織での貯蔵について説明せよ」と
>いう問題
 この問題の趣旨は、血液中の脂質(リポ蛋白中の中性脂肪や、コレステロール)には、 
 「食事より摂取した脂質」と、「肝臓において…合成される肝合成脂質」があることを理解させ、
 さらに、
 それらの脂質が、血中をどう輸送されるのか、理解させることにあるのでしょう。

 この問題の文章で、「食事より摂取した脂質」とは、「カイロミクロン」(外因性、つまり、食事由来のトリグリセリドやコレステロールを含むリポ蛋白)と考えれば良いでしょう。
 また、「肝臓において余剰に摂取したグルコースから合成される肝合成脂質」とは、「VLDL」(内因性、つまり、肝臓で、余剰なグルコースなどから合成されたトリグリセリドやコレステロールを含む)と考えれば良いでしょう。
   2005年6月5日 (日) 00時26分21秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >脂質とグルコースから合成される物質というのは何
>なのでしょうか。
 問題の文章は、「(食事より摂取した)脂質(=カイロミクロン)」と、「グルコースから合成される脂質(肝合成脂質=VLDL)」と言う意味でしょう。
 カイロミクロンや、VLDLに関しては、下記のHPにまとめてあります。
http://hobab.fc2web.com/sub2-lipoprotein.htm
   2005年6月5日 (日) 00時51分58秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >輸送と脂肪組織での貯蔵について説明せよ
 これら、食事で摂取した脂質(カイロミクロン)と、肝合成脂質(VLDL)の血中の輸送や、脂肪組織への貯蔵に関しては、下記のHPにまとめてあります。
http://hobab.fc2web.com/sub2-taisha.htm
   2005年6月5日 (日) 00時52分25秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    概略を記しますと、
 カイロミクロンは、含まれているアポC-IIというアポ蛋白により、主に脂肪組織や筋肉の毛細血管内皮細胞表面のリポ蛋白リパーゼ(LPL)を活性化させ、含まれているトリグリセリドが分解され、粒子が小さくなり、コレステロールに富んだカイロミクロンレムナントになります。
 カイロミクロンレムナントは、含まれているアポEというアポ蛋白を介して、レムナント受容体により、肝臓に取り込まれます。

 VLDLは、大部分が、カイロミクロンと同様に、リポ蛋白リパーゼ(LPL)によって、含まれているトリグリセリドが、徐々に分解されて、IDLになります。
 IDLは、含まれるアポ蛋白のアポEを介して、肝臓に取り込まれ、肝性トリグリセリドリパーゼ(HTGL)により分解され、LDLになります。
 血中LDLの多くは、含まれているアアポB-100と言うアポ蛋白を介して、細胞(肝臓や脂肪組織)のLDL受容体に結合して、細胞内に取り込まれます。 

 このように、VLDLは、LDLとなって、脂肪組織に、トリグリセリド(中性脂肪)やコレステロールを運搬し、
 HDLは、逆に、脂肪組織から、肝臓に、トリグリセリドやコレステロールを運搬します。
   2005年6月5日 (日) 11時11分35秒
[名前] :   うり
[URL] :   
[コメント] :   ありがとうございます。
とても早く返事が来たことに驚きました。
また、わかりやすい説明をしていただき、とてもうれしいです。本当にありがとうございました。
   2005年5月25日 (水) 16時44分04秒
[名前] :   K
[URL] :   
[コメント] :   初めまして。
1週間程前に質問のメールを送った者なのですが、
メールは見ていただけましたのでしょうか?
なかなか返事が来ないので、もしかしたら
メールに気付かれていないのかなと思い、
ここに書き込ませていただきました。
催促するようで申し訳ありませんが、
メールチェック宜しく願いします。
   2005年5月25日 (水) 20時31分26秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    K様
 尿路結石と、リノール酸に関して、質問をされた方ですね。
 御返事が遅れて、申し訳御座いません。

 尿路結石とカルシウム摂取に関しては、矛盾した結果が報告されていますので、
 参考文献などを、読み直してから、御返事しようと、考えて居りました。
 責任のある回答を致したいので、
 もう、しばらく、調べたりする時間を、下さるよう、御願い致します。
   2005年5月26日 (木) 23時30分08秒
[名前] :   K
[URL] :   
[コメント] :   レスありがとうございます。
メールは読んでいただいていたようなので安心しました。
じっくりと考えて下さっていると知り、
返事を催促してしまった事を申し訳なく思う限りです。
お返事楽しみにお待ちしています。
   2005年6月9日 (木) 13時48分18秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    K様には、5月29日に、御返事のメールを送らせて頂きました。
 備忘録を兼ねて、メールの内容を残して置きたいと思います。

 シュウ酸カルシウムによる尿路結石の予防としては、シュウ酸の吸収を促進させる脂質(脂肪酸、コレステロール)の摂取を控えることが、要のようです。

 シュウ酸カルシウムによる尿路結石の予防としては、
 シュウ酸の吸収を減らすために、カルシウムを摂ることが勧められていますが、
 シュウ酸の尿中への排泄が多い時には、
 カルシウム摂取により、尿中カルシウム排泄が増加することは、尿路結石のリスクを高めるようです。
   2005年6月9日 (木) 13時49分22秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    「結晶」と、「結石」とは、異なります。

 尿中で、シュウ酸とカルシウムとから、
 シュウ酸カルシウムの「結晶」(無機物質)が生成されても、
 即、「結石」になるのでなく、
 マクロファージなどから産生されるオステオポンチンなどがないと、
 「結石」には、ならないそうです。

 それから、シュウ酸カルシウムは、酸性尿で、「結晶」化しますが、
 ほうれん草などの野菜は、尿をアルカリ化させます。
 なお、ほうれん草より、バナナの方が、10倍、シュウ酸を含んでいるそうです。
   2005年6月9日 (木) 13時52分08秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    リノール酸含有量についてですが、
 「五訂食品成分表」(410頁)に、食品に含まれる、脂肪酸総量、多価不飽和脂肪酸量、リノール酸量、α-リノレン酸量が、書かれてあります。
 糸引納豆(100g)には、脂肪酸が8.78g、多価不飽和脂肪酸が5.65g含まれていて、その内、リノール酸量は8.78×0.53≒4.65g、α-リノレン酸は8.78×0.114≒1.00g含まれています。
 木綿豆腐(300g)には、脂肪酸が4.38×3≒13.14g、多価不飽和脂肪酸が2.48×3≒7.44g含まれていて、その内、リノール酸量は2.48×0.498×3≒6.62g、α-リノレン酸は2.48×0.114×3≒0.85g含まれています。
 めし精白米(100g)には、脂肪酸が0.45g、多価不飽和脂肪酸が0.17g含まれていて、その内、リノール酸は
0.45×0.252≒0.11g、α-リノレン酸は0.45×0.371≒0.17g含まれています。
 なお、アラキドン酸含有量は、3食品共に、ありません。
   2005年6月9日 (木) 13時52分38秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    リノール酸の所要量(必要量)についてですが、
 FAO/WFOでは、必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸)を、
 最低、総エネルギーの4%を摂取することを、勧めています。
 2,000Kcalの食事では、(脂質の摂取量は、20%程度で、)
 2,000×0.04÷9≒8.9gの必須脂肪酸を摂取する必要があります。

 必須脂肪酸(リノール酸+α-リノレン酸)の摂取量は、
 糸引納豆(100g)だと、4.65+1.00=5.65g、
 木綿豆腐(300g)だと、6.62+0.85=7.47g、
 めし精白米(100g)だと、0.11+0.17=0.28g、
 です。 

 ですから、糸引納豆100g、木綿豆腐300gを食べても、リノール酸を含めた必須脂肪酸の摂取量は、過多にはなりません。
   2005年5月25日 (水) 01時05分22秒
[名前] :   甚平
[URL] :   jinnbei@po.interweb.ne.jp
[コメント] :    お尋ね致します。
 運動時のエネルギーについて調べていてすっきりと解決できずに、気になっていることがあるのですがお教え下さい。
グリコーゲンは、主に筋肉や肝臓に存在すると聞いていますが、脂肪組織にもグリコーゲンが存在するのでしょうか。(脂肪組織にブドウ糖を取り込んで余ったブドウ糖は脂肪組織にもグリコーゲンとして貯蔵されるのでしょうか。脂肪に合成されて貯蔵されるだけなのでしょうか。)
   2005年5月25日 (水) 20時52分09秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   甚平様
>ブドウ糖は脂肪組織にもグリコーゲンとし
>て貯蔵されるのでしょうか
 グリコーゲンは、多かれ少なかれ、全ての動物細胞に存在していると言われます。
しかし、十分なグリコーゲン貯蔵能や形成能を有しているのは、肝臓(約108g)と、筋肉(約245g)です。
 コレステロールも、ほとんど全ての細胞で合成可能ですが、肝臓での合成が、主です。

 肝臓に貯蔵されるグリコーゲンは、血液中にブドウ糖として、供給されますが、
 脂肪組織のグリコーゲンは、自家用であり、量は、非常に、少ないと思われます。

 調べて見ましたら、
 体重70Kgの人では、
 脂肪組織の重量が、7.7Kgで、その内、
 脂質(中性脂肪、リン脂質、コレステロール)の量は、71%=5.5Kg、
 糖の量は、0.1%=7.7g、
 と言うデータがありました。
 
 なお、1型糖原病では、肝臓のみならず、腎臓にも、多量のグリコーゲンが蓄積します。
   2005年5月23日 (月) 17時10分56秒
[名前] :   ゆゆ
[URL] :   
[コメント] :   はじめまして。
カルニチンについて調べていてこちらのサイトにたどり着きました。
それで、脂肪酸の合成のところを拝見し、
お伺いしたいことがあって書き込ませていただきました。

アセチルCoAがマトリクスからアセチルカルニチンとして細胞質に出て行き、再びアセチルCoAとなって脂肪酸合成に用いられるのですね。

そのことなのですが、
クエン酸がミトコンドリアの膜を通過して細胞質に入ってから
酵素の働きでアセチルCoAとなって脂肪酸合成に...
ということも聞いたことがあります。

脂肪酸のもととなるアセチルCoAの細胞質への供給としては
アセチルCoA→アセチルカルニチン→アセチルCoA
クエン酸-----------------------→クエン酸→アセチルCoA
この二つの経路があると考えていいのでしょうか?
脂肪酸合成のアセチルCoAの移動についてまで詳しく考えたことがなかったので
本など調べてみたのですが、分からなくて...
もしご存知でしたら教えていただけないでしょうか
   2005年5月24日 (火) 20時12分40秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    ゆゆ様
>脂肪酸のもととなるアセチルCoAの細胞質への供給と
>しては
>アセチルCoA→アセチルカルニチン→アセチルCoA
>クエン酸-----------------------→クエン酸→アセ>チルCoA
>この二つの経路があると考えていいのでしょうか?
 エネルギー需要が低く、炭水化物の摂取が十分な時に行われる脂肪酸合成では、アセチルCoAは、前者の経路で、クエン酸として、ミトコンドリア内から、細胞質へ、供給されます(脂肪酸を合成する、肝細胞や、脂肪細胞に於いて)。

 アセチルカルニチンや、アシルカルニチンとして、細胞質や、血液中に輸送される後者の経路は、虚血(無酸素)時など、ミトコンドリア内での脂肪酸の代謝が障害され、ミトコンドリア内にアセチル-CoAや、アシル-CoAが、蓄積した時に作用するのだと思われます(脂肪酸をエネルギー源としている、心筋細胞などに於いて)。
   2005年5月24日 (火) 20時13分22秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    後者の経路でも、結果的に、脂肪酸合成に利用される訳ですが、
 この二つの経路は、結果的に脂肪酸を合成しても、経路が働く代謝状況(目的)や、細胞(場所)が、異なると、思われます。
 前者の経路は、脂肪酸合成(余剰なカロリーを脂肪酸として貯蔵)が目的で、
 後者の経路は、ミトコンドリアの機能(β-酸化など)を維持するのが目的(使用された脂肪酸の排泄・リサイクル)と思われます。

 なお、クエン酸のミトコンドリア内からの輸送に関しては、下記HPの第5項にまとめてみてあります。
http://hobab.fc2web.com/sub4-mitochondrial_transporter.htm
   2005年5月26日 (木) 15時24分17秒
[名前] :   ゆゆ
[URL] :   
[コメント] :   hobabu様
丁寧な回答をどうもありがとうございます!
アドレスのページも拝見しました。

化学反応や生化学など理科系はどうにも苦手で、
自分なりに勉強していても
細かい仕組みは今でもよくわからないことがたくさんなのですが、
すごく納得しました。

どうもありがとうございました!
   2005年5月21日 (土) 15時54分23秒
[名前] :   びくたー
[URL] :   
[コメント] :   どうもはじめまして。

いつも勉強させてもらっています。

最近気になっていることがあるのでホバブさんのご意見をお聞きしてよろしいでしょうか。

気になることというのは果糖(異性化糖)についてです。
果糖はインスリンに作用せず肝臓で代謝されるのでスポーツや糖尿病の方に・・・と薦められていますが実際はどうなのでしょうか。
脂肪になりにくいというのはインスリン分泌の観点から見てみればそのようになるのでしょうが、必要量を超えるとこちらの方が太りやすい(エネルギー化されないくい、血中コレステロール、中性脂肪の増加、)気がしますし、またメイラード反応(Maillard reaction)や肝臓への負担、心臓疾患のリスクを高めるなどもあるといわれています。

高脂肪ダイエットもうそうなのですがインスリンさえ出さなければ何をどれだけ食べていいかと言われるとまたそれは違うと思います。

PS:異性化糖は他の糖と比較して低コストで作れるようですが・・・。

http://www.thenutritionreporter.com/fructose_dangers.html
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?CMD=DisplayFiltered&DB=pubmed
   2005年5月22日 (日) 14時35分32秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    びくたー様

 果糖の代謝は、下記HPの注6に書きましたが、肝臓や、筋肉で、ブドウ糖(グルコース)の代謝に組み込まれます。
http://hobab.fc2web.com/sub4-metabolism.htm
 ですから、果糖を摂り過ぎれば、中性脂肪が、増加します。

 この果糖の代謝を、糖新生のHPの図に示してあったのですが、間違いがあることに、気付きました。
http://hobab.fc2web.com/sub4-gluconeogenesis.htm
 果糖は、フルクトース 6-リン酸に代謝されるのは、肝臓でなく、筋肉においてであり、また、フルクトース 1-リン酸を経由しません。
 それらの点について、近日中に、図を修正した後、説明させて下さい。
   2005年5月24日 (火) 00時25分33秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    びくたーさんへ

http://hobab.fc2web.com/sub4-metabolism.htm
http://hobab.fc2web.com/sub4-gluconeogenesis.htm
 間違いのあった図を、修正致しました。
 果糖は、肝臓や筋肉では、ブドウ糖と同じ解糖系に入り、肝臓では、糖新生により、ブドウ糖に変換されます。

>果糖はインスリンに作用せず
 肝臓などで果糖を代謝するfructokinaseの活性は、
 インスリンに影響されないので、
 果糖は、糖尿病患者でも、血中から正常の速度で、消失すると言われます。
 しかし、果糖を取り過ぎると、肝臓で中性脂肪に変換されますので、摂り過ぎは、良くないと思われます。
   2005年5月24日 (火) 00時39分56秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >インスリンさえ出さなければ
 調べて見ましたら、
 学生時代に購入した、「ハーパー・生化学」によりますと、
 程度は少ないですが、果糖も、ブドウ糖同様に、インスリン分泌(放出)を促進するそうです。

>異性化糖は他の糖と比較して低コストで作れるよう
>ですが・・・。
 果糖(異性化糖)は、ブドウ糖から作るんですね。
 砂糖(蔗糖)は、ブドウ糖と果糖の化合物ですが、
 果糖の方が、甘みが強いからでしょうか?

 最近は、甘みを増す、ミラクルフルーツなどもありますね。
   2005年5月24日 (火) 20時03分58秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >高脂肪ダイエットもうそうなのですが
 人間の体は、御飯を食べて、炭水化物(糖質)をエネルギー源にして、余剰なカロリーを、脂肪に蓄えたり、蛋白代謝に利用するのが、効率が良いようです。
 脂肪の代謝は、体に、負担が懸かるようです。

 旧約聖書などを読みますと、
 古代のユダヤ人たちは、脂肪は、燃やして神に捧げて、食べないでいたようです。
   2005年5月26日 (木) 16時09分31秒
[名前] :   びくたー
[URL] :   
[コメント] :   ホバブ様、

詳しい解説どうもありがとうございましたm(__)m。

まだまだ勉強不足ですのでこれから頑張って覚えていこうと思います。

ミラクルフルーツ
>また機会があれば試してみたいと思います^−^。
   2005年5月14日 (土) 12時26分54秒
[名前] :   AZM
[URL] :   
[コメント] :   お教え願いたいのですが、
  カイロミクロやVLDL・LDL.HDLなどの大きさはどのくらいですか?
   2005年5月14日 (土) 19時46分30秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    AZM様
>カイロミクロやVLDL・LDL.HDLなどの
>大きさはどのくらいですか?
 リポ蛋白の直径は、下記の如くと言われます。
 カイロミクロン:750〜10,000Å(最大で、1μ)
 VLDL:300〜800Å
 LDL:190〜220Å
 HDL:70〜100Å
 なお、1Å(オングストローム)=1億分の1cmです。
   2005年5月4日 (水) 01時50分32秒
[名前] :   ATPいちご
[URL] :   
[コメント] :   ホバブ様
返信が遅くなり申し訳ありません。
4人とも文系出身者です。
訳あって、4月から大学院生となり
ドギマギしております(^^;)

早速、4人で情報を共有したいと思います。
有難うございますっ!m(vv)m
   2005年4月28日 (木) 00時23分06秒
[名前] :   ATPいちご
[URL] :   
[コメント] :   ホバブさん
超特急の解答、有難うございます。
しかも分かりやすい途中計算つき・・・。泣。
実は、友人4人と途方にくれつつ
週末からこねくり回してました。。。

今後の参考にしたいので、
どのような書籍をみればこうした問題に対応できるか教えていただけますか?
度重なるお願いで恐縮ですが、宜しくお願いします。
m(vv)m
   2005年4月28日 (木) 22時30分21秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    ATPいちご様
>今後の参考にしたいので、
>どのような書籍をみればこうした問題に対応できる
>か教えていただけますか?
 ATPいちご様は、理系の学生でしょうか?

 生化学に関して、専門的に学ばれるのが目的でしたら、「ヴォート基礎生化学(東京化学同人、7,400円)」と言う本があります。

 代謝に関してなら、「からだの働きからみる代謝の栄養学」(タカラバイオ、2,400円)と言う本があるそうです。
   2005年4月27日 (水) 00時39分32秒
[名前] :   ATPいちご
[URL] :   
[コメント] :   はじめまして
宿題で困り果て、初めて投稿します。
どなたか教えていただけますか?
宜しくお願いします。m(vv)m

@体重約65kgの成人男子が軽労働に従事した場合、一日の代謝量は約2400kcalという。ATPの合成効率を約50%として、一日のATPの合成量を計算せよ。なお、ATPのピロリン酸結合のエネルギーを10kcal/mol、ATPの分子量は507とする。

A成人ではATPが総量で約100g存在するという。体内のATPはどの位の時間の頻度で全部入れ替わると考えられるか。@を参考にして計算せよ。
   2005年4月27日 (水) 13時12分17秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   ATPいちご様

>@体重約65kgの成人男子が軽労働に従事した場
>合、一日の代謝量は約2400kcalという。ATP
>の合成効率を約50%として、一日のATPの合成
>量を計算せよ。なお、ATPのピロリン酸結合のエ
>ネルギーを10kcal/mol、ATPの分子量は507
>とする。
 1日の代謝量が2400kcalで、その約50%がATPに合成され、ATPのエネルギーが10kcal/molなので、
 2400×0.50÷10=120mol/日のATPが合成されます。
 1日のATP合成量は、120×507=60,840g(60.84kg)と計算されます。
 なお、この量は、体重より多いのですが、ATPは、Aに設問のように、合成→分解(ATPの化学エネルギーを電気エネルギーに転換)→再合成を繰り返して、その合計の計算が、60kgと言うことです。
   2005年4月27日 (水) 13時12分34秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >A成人ではATPが総量で約100g存在するとい
>う。体内のATPはどの位の時間の頻度で全部入れ
>替わると考えられるか。@を参考にして計算せよ。
 100gのATPは、100/507molです。
 1日120molのATPが合成されると言うことは、60分(1時間)当たり、5molのATPが合成されます。
 12分で、1molのATPが合成されます。
 100gのATP(100/507molのATP)の合成に要する時間は、12×100/507≒2.37分です。
 従って、体内のATP(100gのATP)は、約2.37分で、入れ替わると計算されます。
   2005年4月19日 (火) 19時21分58秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    ゲストブックの空き容量が、もうすぐなくなりますので、2004年10月5日 (火) 〜2005年4月4日 (月)までの過去ログを削除し、「リンク」の「過去ログ」に収録させて頂きました。
   2005年4月11日 (月) 16時10分40秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   ダイエットのことについてあれこれ調べているうちに、こちらのサイトにたどり着きました。基本的には消費カロリーが摂取カロリーを上回らなくてはやせることはなく、また運動なき食事制限のみによるダイエットもないと理解しています。

いまいち理解ができないのがアトキンンスダイエットと呼ばれる低炭水化物ダイエットのことです。アトキンンスダイエットについては、http://www2.plala.or.jp/eddie/ 等が詳しいですが、要するに炭水化物をほとんど取らないことにより、こちらのサイトの「絶食時の代謝」のような状態を人為的に起こしているように思います。

「絶食時の代謝」やその他の関連情報をよく読んでみたのですが (次から次へと興味深い知識が出てきて、半分徹夜してしまいました)、「絶食時の代謝」状態で脂肪が消費するにも、炭水化物からグルコースが供給されないので、筋肉などのタンパク質を分解して生成したグルコースが必要になると理解しました。
   2005年4月11日 (月) 16時11分47秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   (続きです。 )
このため、アトキンンスダイエットによって、炭水化物の摂取を制限すると通常の栄養状態よりずっと多くのタンパク質の分解と生成が繰り返されることになるのではないかと思っています。これは長期的には体に影響あると思いますか?イヌイットの人たちの伝統的な食生活では、アザラシなどの生肉が主食なので、問題ないような気がしますが、この分野に関しては専門的な知識がないのでよくわかりません。

また、アトキンスダイエットによる減量効果が本当にあるのかがわかりません。インスリンの分泌が抑えられるので脂肪がつかない、炭水化物制限により脂肪が使われやすいといった理屈はわかる気がするのですが、私は結局はトータルのエネルギー収支次第ではないのかと思っています。アトキンスダイエットの場合、過剰に摂取したカロリーはどうなるのか、考えてみたのですがよくわかりません。体で消費されるといっても必要以上には消費されないだろうし、排出されるとしたらどのようにして排出されるのでしょうか。ケトン体となって尿から排出されることになるのでしょうか。何かご意見をいただけると嬉しいです。
   2005年4月11日 (月) 16時12分26秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   最後に、スポーツを行っている人間の場合は、アトキンスダイエットでは筋肉中のグルコースは出払ってしまいそうなので、ダイエット方法としてはよくないと考えますが、この考え方で合っているでしょうか。

以上、長々と書いてしまいましたが、何か知見をいただけると幸いです。
   2005年4月11日 (月) 21時05分19秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   なか様
 今日は、時間がないので、後日、御返事させて頂きます。
   2005年4月12日 (火) 12時03分35秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   はい、お時間のあるときにでもお返事いただければ嬉しいです。

あれからさらにネットで調べていたところ、飢餓状態では脂肪肝になることもあるという記述がありました。アトキンスダイエットで脂肪肝になったという話は見つけられなかったのですが、このあたりも気になるところです。
   2005年4月12日 (火) 20時15分43秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    なか様

 私は、ダイエットには、詳しくありませんが、思い当たることを、書いて見ます。
 参考になれば、幸いです。

>基本的には消費カロリーが摂取カロリーを上回らな
>くてはやせることはなく、また運動なき食事制限の
>みによるダイエットもないと理解しています。
 基本的には、その御考えで宜しいでしょう。
 ただ、栄養学で忘れがちな点ですが、摂取カロリーが、総て、そのまま、栄養になるのではなく、消化、体内で代謝、不要物(アンモニアなど)の排泄に、エネルギーが必要なので、摂取カロリーには、ロスが生じます。
 これは、物を売った収入額が、総て、利益になるのでなく、運賃、人件費、産業廃棄物処理代などの経費を差し引いた額が、実質的な利益となるのと、同様です。
 食事の回数を減らして、摂取カロリーを減らした方が、太ったり(基礎代謝量が減る)、逆に、食事量を増やすと、減量する場合もあります。
   2005年4月12日 (火) 20時40分51秒
[名前] :   
[URL] :   
[コメント] :   >アトキンンスダイエットによって、炭水化物の摂取
>を制限すると通常の栄養状態よりずっと多くのタン
>パク質の分解と生成が繰り返されることになるので
>はないかと思っています。
 「アトキンス・ダイエット」と言うのは、摂取する糖質(炭水化物)を制限し、蛋白質と脂質の比率が高い食事を、摂取する方法のようですね。

 脳の活動には、ブドウ糖が必要で、炭水化物からブドウ糖が供給されなければ、
 糖新生と言って、主に、アミノ酸(アラニンなど)を原料に、ブドウ糖が合成されます(アミノ酸は、ブドウ糖に変換される)が、
 糖新生には、NADH2+と呼ばれる還元力(エネルギー)のある物質が必要です。

 なお、脂肪酸(脂質)は、人間を含めた動物では、ブドウ糖に変換されませんが、
 脂肪酸は、分解(β-酸化)されると、アセチル-CoAになり、TCA回路で代謝され、NADH2+を供給し、糖新生を促進します。また、脂肪酸の分解で生成されるアセチル-CoAから、ケトン体が合成され、脳で、ブドウ糖に変わる代替エネルギー源として用いられます。
   2005年4月12日 (火) 20時45分40秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >これは長期的には体に影響あると思いますか?
 肝臓や、腎臓に負担が掛かり、エネルギー(カロリー)も、ロスするでしょうね。

 例えば、尿素回路の項に書きましたが、
 肉類などの蛋白質を、多量に摂取して生じるアンモニアを、尿素に変える為に、エネルギー(ATP)が必要です。
   2005年4月12日 (火) 20時49分01秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >インスリンの分泌が抑えられるので脂肪がつかな
>い、炭水化物制限により脂肪が使われやすい
 御指摘にように、アトキンンスダイエットでは、インスリンの分泌が抑えられるので、糖(炭水化物)によって、脂肪がつかないと言うことでしょうね。

 ただし、脂肪(脂肪酸)が、アセチル-CoAに分解され、TCA回路で燃やされる(代謝される)為には、オキサロ酢酸など、糖代謝産物が必要です。
   2005年4月12日 (火) 21時02分35秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >体で消費されるといっても必要以上には消費されな
>いだろうし、排出されるとしたらどのようにして排
>出されるのでしょうか。
 恐らく、アトキンンスダイエットでは、摂取した、蛋白質などを、体内で代謝する(加工したり、排泄する)のに、カロリーを消費(ロス)するのでしょう。
 同じカロリーの食事でも、どういう代謝経路を辿るか、三大栄養素により異なるので、最終的に、残る(差し引き得られる)カロリーが、異なります。

>スポーツを行っている人間の場合は、アトキンスダ
>イエットでは筋肉中のグルコースは出払ってしまい
>そうなので、ダイエット方法としてはよくないと考
>えますが、この考え方で合っているでしょうか。
 そうですね。 
 「食事とスタミナ」の項に書きましたが、高脂肪・高蛋白質食は、却って、筋肉グリコーゲン(貯蔵型のブドウ糖)が、減少してしまいます。
 肝臓や筋肉のグルコーゲンの貯蔵量を増やす(グリコーゲンローディング)為には、炭水化物(糖質)と一緒に、クエン酸を摂取すると、良いと言われています。
   2005年4月12日 (火) 21時17分04秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :   >飢餓状態では脂肪肝になることもある
 脂質(中性脂肪など)は、水に溶けにくいので、血液中は、アポ蛋白と呼ばれる蛋白と結合して、リポ蛋白として、運搬されます。
 飢餓状態で、蛋白量が低下し、アポ蛋白が合成出来ないと、肝臓から中性脂肪を、運び出せなくなり、中性脂肪が肝臓に蓄積して、脂肪肝になります。
 ただ、日本では、脂肪肝は、肥満や、飲酒など、栄養(カロリー)を取り過ぎて、
 肝臓から運搬可能な量より多い中性脂肪が合成され、肝臓に中性脂肪が蓄積して起こることの方が、多いと思われます。
   2005年4月12日 (火) 21時28分17秒
[名前] :   ホバブ
[URL] :   
[コメント] :    「リポ蛋白」に関しては、
 「ミニ医学知識」の、「リポ蛋白」や、「リポ蛋白の代謝」の項を、参考にして下さい。

 総括的には、人間の肉体は、飽食より、飢餓に強く、また、
 炭水化物から、カロリーを摂る方が、効率が良いように出来ています。
 食物を頂くと言うことは、動植物の命を頂くことです。
 腹一杯、美味しい物を食べながら、楽をして痩せようとすることを、天(神)は、喜ばないでしょうね。
   2005年4月13日 (水) 18時27分17秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   丁寧なご回答をありがとうございました。

>肝臓や、腎臓に負担が掛かり、

この負担がどの程度のものかが気になりますが、今のところはっきりした資料は見つけられていません。問題がないとする書き込みも見ましたが、イヌイット等のことを考えれば、人の体は適応できるのかもしれませんね。ただ、長年の食生活で培われた体と、昨日今日に始めた体では影響の出かたが違いそうです。


その後、いくつか否定的な資料を見つけました。

脂肪は適量で高炭水化物のダイエットがいい−−米農務省
http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/121130

には、以下のようなことが書いてありました。

|最近米国で一番の話題を集めている「アトキンス・ダイエット」(Atkins diet)に
|ついては、同報告は、「科学的根拠に乏しい」として推薦をしなかった。
(中略)
|「アトキンス・ダイエットは、短期的に減量するには能率がいい。
|しかし、減量の大部分は体内の水分であり、脂肪ではない。
|長期的な効果の検証に科学的な試験、研究が必要だ」と報告は述べている。
   2005年4月13日 (水) 18時28分09秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   英国医学雑誌・ランセットには以下のような報告も出たようです。

アトキンス・ダイエット、長期的には推奨できない―新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/foodsafe/news/04090301.htm


また、タンパク質の取り過ぎで骨粗しょう症になるリスクがあるとの記述を見つけましたが、これが本当ならアトキンスダイエットはやはり体にわるそうです。

空楽: 牛乳をやめて骨粗しょう症を予防しよう!
http://kuraku.blog.ocn.ne.jp/weblog/2004/10/post_10.html

この「タンパク質の取り過ぎで骨粗しょう症になる」という説の真偽については、わたしの知識では判断できないのですが、信憑性はどうなのでしょうか。
   2005年4月13日 (水) 18時28分48秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   >飢餓状態で、蛋白量が低下し、アポ蛋白が合成出来ないと、
>肝臓から中性脂肪を、運び出せなくなり、中性脂肪が肝臓に蓄積して、
>脂肪肝になります

なるほど。脂肪肝に関しては、タンパク質を十分摂取していれば、ならなさそうですね。

>恐らく、アトキンンスダイエットでは、摂取した、蛋白質などを、
>体内で代謝する(加工したり、排泄する)のに、カロリーを消費(ロス)
>するのでしょう。

アトキンスダイエットで、いくらステーキを食べても太らないような記述を時々見るのですが、結局のところ、この真偽がわからないのです。カロリーをロスするにしても限度があるでしょうし、過剰に摂取したタンパク質や脂肪はどこにいってしまうのでしょうね。代謝についての解説をいろいろ読み、自分なりに考えてみましたが、この部分が謎のままです。

ホバブ様の意見(腹一杯、美味しい物を食べながら、楽をして痩せようとすることを、天(神)は、喜ばないでしょうね)には大賛成で、食べ物だけでダイエットをしようと思うのが、そもそも間違っていると思います。自分で鶏1匹でも絞めて解体して食べてみれば、食べ物のありがたみがわかるでしょうに。
   2005年4月13日 (水) 18時45分57秒
[名前] :   なか
[URL] :   
[コメント] :   追伸:

炭水化物抜いてる人!!! : ダイエット日記.com
http://dietnikki.com/bbsb/name_diet_sub_4081_page_0.html#63412

の No.116 2004/10/18 23:26 の書き込みにアトキンスダイエット批判への反論が書いてありました。きちんとやれば危険性はないとのことらしいですが、どうも信じられません。科学的に反証できればいいのですが・・・
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