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 生化学の知識

 医学も、宗教と同様に、長い講釈を語るより、良い結果を出すようにしないと、人を救う力を失ってしまうものです(論より証拠)。
 先人が、経験から得た健康知識や教訓が、正しい理由を、生化学の知識をまとめることで、理論付けようと、試みました。
 生体は、抑制しようとすると、必ず、促進しようとする力が、働きます。「押してもだめなら引いてみな」で、逆療法が、効果を示すこともあります。右へ偏ると、左に向く作用が現われ、生体のバランスが保たれますが、右に偏った時に、更に、右に向かせた方が良いのか、左に戻した方が良いか、迷うところです。
 理論は完璧であっても、良い結果が得られないとしたら、その理論は、間違っていると思う方が、賢明でしょう。
 分析的(蛸壺様)把握を止め、統合的(身体と生命を全体的に捉える視点)把握を、試みてみました。

 栄養素の代謝と相互変換:グルコースとアミノ酸は、脂肪酸に変換されるが、逆の変換は、不可能。
 十分に食餌を摂取している時の代謝:グルコースやアミノ酸は、中性脂肪やコレステロールに変換される。
 絶食時の代謝:絶食時には、脂肪酸やケトン体がエネルギー源として使用される。 
 インスリン:筋肉や脂肪組織で、グルコースのGLUT4を介する、細胞内への取り込みを促進する。
 糖新生の経路:糖新生で、アミノ酸、乳酸、ピルビン酸などから、グルコース(ブドウ糖)が生成される。
 肝臓での糖代謝:糖尿病の肝臓では、インスリンにより糖新生が抑制されず、血中にブドウ糖が過剰に供給され、高血糖になる。
 尿素回路:有毒なアンモニアは、肝臓で、無毒な尿素に変えられ、尿中に排泄される。
 アンモニア:アンモニアは、神経毒性があり、エネルギー産生や神経伝達を低下させ、脳浮腫を来たす。

 胆汁酸:胆汁酸は、コレステロールから合成され、タウリンなどと結合して肝毒性の弱い抱合型胆汁酸になり、脂肪の吸収を促進する。
 果糖の代謝:果糖は、体内では、ブドウ糖に変換されたり、トリグリセリドの合成に利用される。
 脂肪酸の合成ブドウ糖50gを過剰に摂取した場合、脂肪14gが生成される。
 オキサロ酢酸:糖原性アミノ酸、ピルビン酸、乳酸など、オキサロ酢酸に変換され、糖新生に利用される。
 食事とスタミナ:高脂肪食だと、グリコーゲンの貯蔵が少なく、アドレナリンの分泌が増加する。
 グルタミンとグルタミン酸:グルタミン酸は、アンモニア(NH3)を処理するのに、大切なアミノ酸。
 BCAA血漿中のBCAA濃度が低下すると、脳内のセロトニン濃度が増加する。
 AST(GOT):m-ASTは、ミトコンドリアが障害されると、血清中に上昇する。
 
飲酒とアセトアルデヒド:アルコールを飲酒すると、肝毒性の強いアセトアルデヒドが、生成される。
 Malate-aspartate shuttleリンゴ酸-アスパラギン酸シャトル(英語版)。
 
電子伝達系と酸化的リン酸化:ミトコンドリア内膜を電子が伝達され、ATPが合成される。
 
ミトコンドリアミトコンドリアは、外膜、膜間スペース、内膜、マトリックスで構成されている。
 ミトコンドリアの輸送系
ミトコンドリア内膜は、オキサロ酢酸、NADH2+などを、直接通過させない。
 
Mitochondriaミトコンドリア(英語版)。
 NAD+:ニコチン酸の誘導体NAD+は、2ケの水素原子で還元され、NADH2+になる。
 
CoQ10(ユビキノン):ミトコンドリアで、電子受容体、電子供与体として、重要。
 
ビタミン
:ビタミンB1や、ナイアシンなどは、補酵素として、代謝に重要な作用をする。
 カルニチン:脂肪酸は、カルニチンと結合して、ミトコンドリア内に輸送される。
 
グリコサミノグリカン:プロテオグリカンを構成する糖鎖は、二糖構造の繰り返しで成されている。
 シアリルLe抗原と腫瘍マーカー:CA19-9やSLXなどの腫瘍マーカーは、シアリルルイス抗原。
 ルイス式血液型:ルイス式血液型と、ABO式血液型との関係。
 糖鎖:グルコース(ブドウ糖)、シアル酸などの糖は、複雑に連なって、糖鎖を形成する。
 シアル酸:糖鎖を構成するシアル酸は、陰性荷電を有し、細胞接着に関係する。
 糖脂質:糖脂質の代謝で、ガングリオシドや、ABO式血液型物質が、合成される。
 チャネル:細胞膜を貫通しているチャネル蛋白質が開いて、イオンが細胞内外に受動輸送される。
 アクアポリン・アディポース:脂肪細胞内で中性脂肪の分解により生成されるグリセロールは、AQPapを介して細胞外に輸送される。
 膜ATPase:ATP分解のエネルギーを利用して、イオンを、細胞膜の内外に、能動輸送させる。
 シトリン欠損症:成人発症II型シトルリン血症(CTLN2)の症例は、糖質類(甘い物など)を嫌う嗜好傾向がある。
 CYP:CYP(シトクロムP450)は、肝臓において薬物の代謝(解毒)を行う水酸化酵素。


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