尾は短期間になくなる
真ん中に写ったオタマジャクシは、尾が半分ほどの長さに、短縮しています。
オタマジャクシは、手が出てから一週間以内に、尾が短くなって消失し、陸に上がります。
15mmあったオタマジャクシの尾は、なんと、30時間程後には、1mmぐらいの長さまで、短縮します。
オタマジャクシの尾が短縮するのは、体表が空気に当たることが契機になっているようです。
なお、このオタマジャクシの変態には、甲状腺ホルモン(サイロキシン)が関与しているそうです。オタマジャクシは、甲状腺ホルモンが存在するとカエルに変態しますが、甲状腺ホルモンが存在しないと、足が生えた程度に留まり、カエルにまで、変態が進まないそうです。
この変態の期間は、オタマジャクシは、口の形も変わるために、エサを食べることができません。
絶食が続くので、お腹がへこんで来ます。
オタマジャクシたちは、足が生え、手が出て、尾が無くなり、口の形が変わる変態の期間、自分の体をどう認識しているのか、不思議です。
変態している過程では、細胞の分裂や死滅が起こっており、数時間前と現在とで、自分の体が異なってしまいます。
オタマジャクシは、変態する時期は、弱くなっていて、水に溺れたりして、死亡する個体が見られます。
10年ぶりに知人に出会った時に、ずいぶん、以前と変わったと感じる時があります。
人間の肉体も、自分では感じないけれど、毎日毎日、ちょっとずつ、変化しています。
1日の変化はわずかであっても、年単位では、結構変わってしまいます。9年周期で、質的な変化が生まれると、思われます。
また、人間の肉体は、オタマジャクシの変態程でなくても、思春期など、急激に変化する時期があります。
肉体が急激に変化する期間は、厄年と言うべき、体調不良があります。
この世は、常ならずで、変わって行ってしまいます
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