活性酸素の電子配置
活性酸素や酸素分子の、最外殻軌道の電子配置を、下図に示す。
活性酸素の内、スーパーオキシド(・O2-)やヒドロキシルラジカル(HO・)は、ひとつの電子軌道に、ひとつの電子(「不対電子」:●)しか存在しない(=フリーラジカル)。その為、他の分子から、電子を1ケ奪って、対になって安定しようとするので、他の分子を酸化させる。
過酸化水素は、細胞中の鉄イオン(Fe2+)や銅イオン(Cu1+)などの触媒作用で、ヒドロキシルラジカル(HO・)に変化する。
一重項酸素は、不対電子を持たないが、「空の軌道」(○)が2ケの電子を強く求めるため、強力な酸化力を発揮する。