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 母乳

 1.母乳栄養児の方が、感染症に罹患しにくい
 母乳には、免疫グロブリン(特に、IgAクラス)、リゾチーム、補体、ラクトフェリン、Bifidus菌成長因子など、感染防御因子が含まれている。母乳中の分泌型IgAは、酸や、蛋白質分解酵素の影響を受け難く、局所免疫として、細菌やウイルスによる腸管内侵襲から、新生児の腸管を防御する。
 新生児は、母乳栄養児の方が、人工栄養児より、感染症に、罹患しにくい。
 母乳は、胃腸感染症(サルモネラ菌、コレラ菌)の発症を予防する。ロタウイルス感染も、母乳栄養児の方が、感染率が低い。
 母乳には、腸の粘膜を修理する作用があるので、急性胃腸炎の際にも、母乳栄養児では、母乳を続ける。しかし、母乳には、Naは、15mg/100ml(6.5mEq/L)しか含まれていないので、母乳のみでは、下痢による塩分(電解質)喪失を、補えない。急性胃腸炎の際には、味噌汁の上澄みや、ORSなどを、飲ませる。
 牛乳は、母乳より蛋白質濃度が、3倍程、濃いが、調整粉乳(ミルク)は、蛋白質濃度が、母乳程度に低い。なお、牛乳(ホルスタイン種)は、Naを40mg/dL(17mEq/L)と、人乳より多く含んでいる。
 調整粉乳(ミルク)は、下痢の際に、標準濃度(13%)より薄めて使用する必要はない。ただし、重症例では、一時的に、2〜3割程度、薄めて(希釈して)使用した方が、経過が良いこともある。

 2.母乳に含まれる免疫グロブリン
 母乳に含まれる免疫グロブリン(抗体)は、分泌型IgA(sIgA)が、最も含有量が多い(60〜80%を占める)。次いで、IgM(3〜10%)、IgG(1〜3%)が多い。
 総IgA、sIgA、IgM、IgG濃度は、泌乳期3〜5日(分娩3〜5日後)が、最も高値を示す。総IgA、sIgA、IgM濃度は、その後、急激に減少する。IgGや、IgGサブクラスの濃度は、初乳よりも、末期乳(分娩300日後)で高値を示す。
 母乳中の総免疫グロブリン量は、母乳中の粗蛋白質の6〜10%を占めている。母乳中の総免疫グロブリン量は、α-ラクトアルブミン、カゼイン、ラクトフェリンに次いで、多い。

 3.母乳と牛乳とでは、成分が、異なる
 人乳(母乳)に比して、牛乳は、蛋白質、ミネラルが、多い。
 人乳に含まれる蛋白質には、アルブミン、カゼインが、ほぼ等量含まれている。牛乳は、カゼインを多く含んでいる。カゼインは、胃酸により、大きな、硬い、凝固(カード)を作り易い。
 人乳に含まれる脂質には、必須脂肪酸のリノール酸(LA)が、多く含まれている。牛乳のリノール酸含有量は、少ない。
 人乳に含まれる糖質は、乳糖の形で含まれているが、人乳の方が、牛乳の倍、乳糖を含んでいる。
 人乳に含まれるミネラルは、牛乳の3分の1の濃度で、腎臓への負担が少ない。牛乳は、人乳に比して、カルシウムを4倍、リンを6倍、高濃度に含んでいる。牛乳中の高濃度のカルシウムやリンは、鉄と不溶性の複合物を形成し、鉄の吸収を、阻害する。鉄の吸収率は、人乳(母乳)が50%なのに対して、牛乳は3〜10%と、低い。離乳期に、母乳や調整粉乳(ミルク)の代わりに、牛乳を与えると、鉄欠乏性貧血のリスクが高まる(注1)。
 ナトリウム濃度も、人乳(母乳)より、牛乳の方が、2倍以上、高い。
 表1 母乳と牛乳との成分の比較(可食部100g当たり)
 栄養成分  母乳    普通牛乳  調整粉乳
 エネルギー(kcal)    63    69    66
 蛋白質(g)     1.1     3.3     1.5
 脂質(g)     3.49     3.7     3.5
 糖質(g)     6.87     4.8     7.1
 ミネラル(g)     0.2     0.72     0.25
 カルシウム(mg)    27    110    48
 リン(mg)    14    93    29
 ナトリウム(mg)    15    40    18
 カリウム(mg)    48   150    65
 マグネシウム(mg)     3    10     5.2イ)
 鉄(mg)     0.04     0.02     0.85イ)
 ビタミンB1(mg)     0.01     0.04     0.05イ)
 ビタミンC(mg)     5     1     6.89イ)
 イ)五訂食品成分表2005の262頁の調製粉乳の数値に、0.13を乗じて算出した。

 4.一般成分は、泌乳期により、変化する
 母乳中の蛋白質は、初乳に比し、泌乳期の経過と共に、減少する(分娩300日後には、初乳の約55%に、減少する)。母乳中のミネラル(灰分)も、初乳の約70%に、減少する。他方、母乳中の乳糖は、泌乳期の経過と共に、増加し、分娩300日後には、初乳の約120%に、増加する。母乳中の脂質は、分娩20日後頃に、初乳の約120%にまで、増加するが、その後、減少し、分娩300日後には、初乳と、同程度になる。

 出産241〜482日後の母乳の成分組成を、初乳(出産3〜5日後の母乳)の成分組成と比較すると、エネルギーは同等、脂肪(脂質)はやや増加し、乳糖は増加しているが、蛋白質(約1/2に減少)、Na、K、Cl、ミネラル(鉄、亜鉛、銅)は減少している。
 表2−1 人乳の泌乳期による成分組成の相違(参考文献の「日本人の母乳に関する調査・研究」の9頁の表4を引用)
 泌乳期(日)  3〜5  6〜10  11〜15  16〜30   31〜60  61〜120  121〜240  241〜482
 季節  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季
 全固形分(g/dl)  12.3  13.1  12.5  12.9  13.1  13.0  12.7   12.9  12.5  12.6   12.1  12.4  12.0  12.2  11.7  11.8
 粗蛋白質(g/dl)  2.04  2.21  1.94  1.93  1.68  1.63  1.53   1.46   1.36  1.33   1.17   1.18  1.09  1.13  1.13  1.11
 脂肪(g/dl)  3.06  3.38  3.34  3.47  3.99  3.74  3.74  3.67  3.71  3.81  3.51  3.71  3.72  3.56  3.18  3.26
 乳糖(g/dl)  5.16  5.24  5.29  5.56  5.59  5.58  5.83  6.12  5.89  6.22  6.03  6.38  6.15  6.33  6.10  6.44
 灰分(g/dl)  0.32  0.29  0.31  0.33  0.26  0.29  0.23  0.26  0.23  0.23  0.21  0.22  0.22  0.22  0.20  0.23
 差引き糖質(g/dl)   6.88  7.22  6.91  7.17  7.17  7.34  7.20  7.51  7.20  7.23  7.21  7.29  6.97  7.29  7.19  7.20
 エネルギー(kcal/dl)  63.2  68.1  65.5  67.6  71.3  69.5  68.6  68.9  67.6  68.5  65.1  67.3  65.7  65.7  61.9  62.6
 ナトリウム(mg/dl)  30.0  37.4  26.5  28.4  20.4  23.6  17.5  17.1  15.2  15.9  13.0  13.6  12.2  13.0  13.0  15.4
 カリウム(mg/dl)  74.1  73.4  70.8  75.8  61.4  62.4  57.7  60.5  53.8  55.5  45.7  51.7  47.4  49.9  46.1  46.7
 塩素(mg/dl)  62.8  74.0  57.5  59.1  44.4  50.4  41.2  40.5  39.6  42.1  39.8  41.6  39.7  41.9  41.5  44.6
 カルシウム(mg/dl)  30.3  28.4  30.2  29.9  27.4  27.2  28.2  27.8  29.3  28.6  27.5  28.3  25.9  26.0  23.1  23.1
 マグネシウム(mg/dl)  2.85  2.91  2.78  2.91  2.59  2.61  2.37  2.34  2.45  2.46  2.94  2.92  2.99  3.14  2.97  2.97
 リン(mg/dl)  17.5  16.0  18.7  18.4  18.2  17.8  17.2  17.4  16.2  15.9  14.0  14.5  13.5  13.6  12.8  12.2
 鉄(mg/dl)  43.3  46.9  39.6  44.4  45.7  43.2  36.7  39.8  34.8  35.9  27.7  29.5  25.4  25.1  20.9  28.2
 亜鉛(mg/dl)  487  549  411  434  352  373  280  302  207  226  125  139   80.9   98.7   62.5  76.2
 銅(mg/dl)  47.2  47.9  54.1  55.2  40.9  50.3  40.6  44.0  33.6  35.6  23.2  25.0  19.4  20.6  13.7  13.7

 表2−2 人乳の泌乳期によるアミノ酸組成の相違(参考文献の「日本人の母乳に関する調査・研究」の50頁の表1を改変し引用、単位はmg/100ml)
 泌乳期(日)  3〜5  6〜10  11〜15  16〜30   31〜60  61〜120  121〜240  241〜482
 季節  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季  冬季  夏季
 バリン  104.4   88.5   97.0   74.5   81.1   62.9   71.0   55.9   63.4   50.5   53.1   44.2   56.3   42.7   57.7   43.8
 イソロイシン   84.8   86.5   83.3   81.9   74.5   76.4   68.5   68.6   63.3   63.2   53.7   55.0   50.4   50.5   48.8   50.3
 ロイシン  176.0  182.4  166.7  164.9  144.6  146.8  131.2  130.2  121.0  119.5  102.9  106.2   97.1   99.0   97.2   99.1
 リシン  119.6  124.6  114.1  113.2  99.7  102.2   89.7   89.7   82.2   82.1   69.2   72.2   64.5   67.2   64.6   67.1
 メチオニン   24.7   25.2   23.3   24.8   21.1   21.2   18.7   18.7   17.0   17.3   13.8   15.4   12.9   14.1   12.8   14.0
 シスチン   41.6   44.2   38.3   37.2   31.1   31.4   35.9   28.0   34.1   25.3   33.8   22.1   19.7   21.3   21.0   21.9
 フェニルアラニン   73.2   77.7   68.2   67.6   57.8   58.5   51.5   50.8   46.9   46.2   39.4   41.2   37.6   38.8   38.3   38.4
 チロシン   79.0   78.4   73.1   69.2   62.7   60.0   55.2   53.0   50.4   48.1   42.0   43.0   40.4   39.8   41.4   39.2
 スレオニン   93.6   99.0   83.2   82.1   71.2   72.2   62.5   63.9   57.3   57.4   49.6   51.4   47.0   48.6   48.7   49.1
 トリプトファン   30.8   31.5   28.7   33.0   25.3   23.4   23.0   18.4   19.5   19.6   19.3   16.3   16.9   15.5   20.3   14.1
 アルギニン   81.9   86.6   72.7   71.3   57.3   57.1   48.8   47.6   42.6   42.3   37.5   38.1   36.1   37.0   38.5   38.8
 ヒスチジン   45.1   47.2   42.8   42.3   36.8   37.7   33.3   32.9   31.2   30.7   26.6   27.7   25.1   25.9   24.3   25.9
 アラニン   78.8   82.6   71.9   70.8   59.0   60.0   53.2   51.4   47.8   46.4   41.4   42.2   39.4   39.8   41.7   40.4
 アスパラギン酸  177.1  190.3  166.6  167.0  139.1  142.8  124.1  128.2  111.7  115.0   95.3   97.3   88.7   93.7   90.6   92.8
 グルタミン酸  284.6  290.7  272.8  270.1  239.9  241.2  217.8  213.7  207.5  202.8  183.7  189.4  176.0  173.9  171.4  174.7
 グリシン   50.1   55.0   44.3   45.2   36.8   37.6   32.0   32.4   28.6   26.5   24.9   25.7   23.5   24.5   25.1   24.9
 プロリン  148.6  147.1  137.1  139.2  124.5  123.3  109.9  111.7  105.4  103.0   88.3   92.5   82.3   85.6   83.7   84.1
 セリン   94.8  104.4  1371  139.2  124.5  123.3  109.9  111.7  105.4  103.0   88.3   92.5   82.3   85.6   83.7   84.1
 総アミノ酸含量 1788.7 1841.9 1669.9 1640.7 1433.3 1428.7 1289.2 1258.3 1186.6 1153.9 1021.9 1028.8  958.0  963.9  972.8  965.8
 粗蛋白質   2.04   2.21   1.94   1.93   1.68   1.63   1.53   1.46   1.36   1.33   1.17   1.18   1.09   1.13   1.13   1.11

 5.水溶性ビタミンの含有量は、泌乳期により、変化する
 水溶性ビタミンビタミンB1は、初乳から、泌乳期の経過と共に、増加する。ビタミンB2、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンCは、泌乳期の経過と共に、減少する。葉酸、ナイアシンは、初乳に比して、泌乳期の経過で、分娩30日後頃まで増加し、その後、減少するが、分娩300日後でも、初乳より濃度は高い。

 脂溶性ビタミンのビタミンEは、同族体が、8種類存在する。そのうち、α-トコフェノールの生理作用が、最も強い。生体組織に含まれるトコフェノールの90%は、α-トコフェノール。
 母乳中のビタミンE含有量は、初乳(分娩3〜5日後)では、1.22mg。その後、母乳中のビタミンE含有量は、移行乳(分娩6〜10日後)では、0.89mgに減少し、成乳(分娩16日以降)では、0.38mgに減少する。

 ビタミンEは、多価不飽和脂肪酸が、活性酸素などにより、酸化されるのを防止する、抗酸化物質である。
 ビタミンE(mg)/多価不飽和脂肪酸(g)比の適切な値(摂取比)は、0.4と言われている。
 母乳のビタミンE(mg)/多価不飽和脂肪酸(g)比は、初乳(分娩3〜5日後)では、2.2。その後、母乳のビタミンE(mg)/多価不飽和脂肪酸(g)比は、移行乳(分娩6〜10日後)では、1.6に減少し、成乳(分娩16日以降)では、約0.6に減少する。

 6.母乳中には、グルタミン酸などの遊離アミノ酸が含まれている
 母乳中には、カゼイン、α-ラクトアルブミンなどの蛋白質の他に、グルタミン酸などの遊離アミノ酸や、尿素など、非蛋白態窒素成分が含まれている。
 母乳中の遊離アミノ酸濃度(mg/100ml)は、泌乳期により、変化する。母乳中の遊離アミノ酸濃度は、初乳より、成乳の方が、濃くなる。
 母乳中のグルタミン酸濃度や、グルタミン濃度は、初乳より、成乳の方が、濃くなる。
 母乳中のグルタミン酸や、タウリン(や、ホスホエタノールアミン)は、新生児の消化機能を補うエネルギー源となる。
 表3 泌乳期による遊離アミノ酸と尿素含量の変化(mg/100ml)
 泌乳期
 (日)
 初乳
 3〜5
 成乳
 31〜60
 成乳(後期)
 121〜240
 グルタミン酸   15.92   20.94   26.79
 グルタミン   0.31   3.66   8.27
 タウリン   5.93   4.22   3.76
 アラニン   2.06   2.12   3.07
 セリン   0.97   1.27   1.81
 スレオニン   1.26   1.02   1.46
 その他   15.00   8.98   10.10
 総遊離アミノ酸   41.45    42.21   55.26
 尿素   39.01   34.82   43.82
 総合計   81.06   77.52   99.63
 7.母乳は、上皮成長因子を含んでいる
 
母乳には、上皮成長因子(EGF)、インスリン様成長因子(IGF)、神経成長促進因子(NGF)、ポリアミン、ヌクレオチドなどの成長因子が、含まれている。
 母乳中の上皮成長因子(EGF)は、乳児の未熟な腸上皮細胞を成熟化させる役割があると考えられている。
 母乳中の上皮成長因子(EGF)は、泌乳期と共に、減少する:母乳中の上皮成長因子(EGF)は、初乳(分娩3〜5日後)では、15.03μg/100ml(冬季)、15.46μg/100ml(夏季)。その後、母乳中の上皮成長因子(EGF)は、成乳(分娩31〜60日後)では、8.04μg/100ml(冬季)、8.12μg/100ml(夏季)と減少し、さらに、成乳(分娩241〜481日後)では、5.10μg/100ml(冬季)、5.44μg/100ml(冬季)にまで、減少する。

 8.母乳中には、ガングリオシドが含まれている
 母乳には、ガングリオシドが含まれている。
 母乳に含まれるガングリオシドは、主に、GM3、GD3だが、GM1も微量含まれている。

 ガングリオシドは、細菌やウイルスが、宿主の粘膜上皮細胞に結合する際の受容体(レセプター)と似た糖鎖構造をしている。
 母乳に含まれるガングリオシドは、細菌やウイルスや、細菌毒素が、宿主の口腔、咽頭、消化管などの粘膜上皮細胞に結合するのを、阻害する作用がある。
 GM3、GD3、GM1は、毒素性大腸菌が、腸上皮細胞に付着することを、阻害する作用がある。GM3、GM1は、ラクトシルセラミドGalβ1-4Glcβ1-1Cer)や、シアル酸から、構成されている。しかし、ラクトシルセラミドやシアル酸には、GM3、GM1のような、毒素性大腸菌の腸上皮細胞への付着を阻害する作用は、見られない。
 糖鎖末端のシアル酸は、低pHで、分解され易い。しかし、pH3〜5(哺乳時の乳児胃内pH)でも、GM3、GD3は安定している。pH3〜5でも、GM3は約80〜90%、GD3は約50〜90%、(シアル酸構造が)保持される。
 GM3は、インフルエンザウイルスや、ヘリコバクター・ピロリと、特異的に結合する(リセプター類似物質として、感染防御に関与する)。GD3は、破傷風毒素と、特異的に結合する。

 母乳に含まれるガングリオシドは、シアル酸を1分子結合したモノシアロガングリオシド(GM1、GM3)、シアル酸を2分子結合したジシアロガングリオシド(GD3)、シアル酸を3分子結合したトリシアロガングリオシド(GT3、GT1b)などとして、存在している。
 母乳中のガングリオシドは、初乳では、GD3がGM3より多いが、移行乳(分娩11〜15日後)では、両者の濃度がほぼ等しくなり、成乳では、GM3の方がGD3より、多くなる。
 母乳中のガングリオシドの内、GM3は、泌乳期と共に、1.7μg/mlから、14.4μg/mlへ、増加する。
 母乳中のガングリオシドの内、GD3は、9.0μg/mlから、2.0μg/mlへ、減少する。
 母乳中のガングリオシドのGD3とGM3とを合わせた総量は、泌乳期30日(分娩30日後)までは、10μg/ml前後だが、泌乳期と共に、増加し、泌乳期後半(分娩241〜482日後)には、16μg/ml程にまで、増加する。
 牛乳中にも、母乳と同量のガングリオシドが、含まれている。しかし、牛乳中に含まれるガングリオシドの組成は、母乳と異なる。牛乳中に含まれるガングリオシドの組成は、GM3より、GD3が多い:GM3が約3%(0.3μg/ml)、GD3が約80%(8.8μg/ml)と、報告されている(Laegreid等)。また、牛乳中に含まれるガングリオシドの組成は、泌乳期1〜180日では、GM3が約10〜25%、GD3が約60〜70%と、報告されている(Puente等)。

 9.アトピー性皮膚炎と母乳
 乳幼児では、アトピー性皮膚炎は、人工乳栄養のみで育った児より、母乳栄養で育った児の方が、発症頻度が、高い。

 母乳を開始した時期が速い程、アトピー性皮膚炎の発症率が、1歳6カ月時点で、高い傾向にある。1歳6カ月時点で、アトピー性皮膚炎を有している率(有病率)は、0日目に母乳を開始した群では11.3%、1日目に母乳を開始した群では9.9%、2日目以降に母乳を開始した群では8.2%と、母乳を早く開始した群の方が、高い。なお、人工乳栄養のみで育った群は、1歳6カ月時点で、アトピー性皮膚炎を有している率(有病率)は、5.3%と、母乳栄養より、少ない。

 発熱回数が多い児は、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが、高い。
 Hygiene hypothesisによれば、細菌など微生物の菌体成分が、樹状細胞を介して、ナイーブT細胞を、アレルギー反応を抑制するTh1細胞へと、分化させる。アトピー性皮膚炎が増加したのは、環境が衛生的になり、抗生剤(抗生物質)を使用することで、細菌感染などの機会が減り、Th1細胞(細胞性免疫に関与する)より、Th2細胞(IgE抗体など液性免疫に関与する)が、優位に分化するようになったことが原因とする説(衛生仮説)も、提唱された。このような衛生仮説では、Th1細胞の機能が弱いことが原因となって、アトピー性皮膚炎が増加したことになる。しかし、アトピー性皮膚炎になる児は、(生来、)Th1細胞の機能が弱いことの結果として、発熱回数が多くなっているとも、考えられる。

 10.母乳の乳質への食事の影響
 母親が、現代栄養学に基づく標準型食事を摂取すると、伝統的日本型和食(脂質、砂糖を制限した食事)を摂取した場合より、血清脂質が、高値になる。母親が、標準型食事を摂取しても、伝統的日本型和食を摂取しても、(母乳を飲んだ)乳児の血清脂質や、血清蛋白は、差がなく、体重から判定した乳児の発育にも、差がない。
 
 母親が、現代栄養学に基づく標準型食事を摂取すると、母親の血清脂質が高くなり、(母乳の味が)「悪く」なり(桶谷式主観評価)、乳児は、母乳を飲まなくなる。
 母親が、脂質、砂糖を制限した伝統的日本型和食を摂取すると、母親の血清脂質が低くなり、(母乳の味が)「良く」なり、乳児は、母乳を良く飲むようになる。
 母親が、脂質(脂肪)を多く摂ると、母乳がドロッとして、乳腺が詰まる原因になるおそれがある。
 母乳の味が良くなるには、野菜類(β-カロテンが含まれる)、豆類(蛋白質やビタミンEが多く含まれる)、魚類(カルシウムが豊富に含まれる)、ゴマ類(ミネラルが豊富に含まれる)、キノコ類(シイタケなど:糖質と繊維質が多く含まれる)、イモ類(食物繊維やビタミンやミネラルが含まれる)、ワカメ類などを、母親が食べると良いと言う。
 母親が喫煙すると、ニコチンが、母乳に移行し、母乳を飲んだ乳幼児に、不眠、下痢、嘔吐、循環器障害などを起こすおそれがある。

 分娩後に、ホルモン変化により、乳房組織が急激に変化する時期に、母親が、高カロリー食を摂取すると、乳房内の循環系に異常を来たし、新生児は、母乳が飲み辛くなる。産褥期は、乳房の基底部の伸縮性が正常化して、新生児が母乳を良く飲めるようになるまで、母親は、低カロリー・低脂肪の食事を摂取した方が、良い。

 母親が、授乳期に、高カロリー食を摂取して、授乳間隔が長いと、乳管が、乳栓で詰まり、授乳時の疼痛や、乳腺炎を引き起こす。
 乳腺炎は、乳頭や乳輪の傷口から細菌が感染し炎症が起こる場合と、赤ちゃんの吸引力の不足などの為、乳管が十分に開かず、乳腺内に母乳が鬱滞し炎症を起こす場合とがある。
 赤ちゃんの抱き方を変えて飲ませると、いつもと異なる乳管(乳腺)が刺激され、母乳の鬱滞が改善し、乳腺炎が、予防される。
 母親が、油っこい食事や、甘いもの(餡入りの御持ちなど)を食べたり、体重が標準より増加していると、乳腺炎を起こし易い。なお、母親が乳製品や大豆製品を摂り過ぎると、乳児は乳を吐き易くなり、また、母親が芋やカボチャを摂り過ぎると、乳児は鼻水(鼻汁)が多くなると言われる。

 11.結節性リンパ濾胞過形成
 結節性リンパ濾胞過形成は、生後2〜3カ月頃から、便中に、線状出血物か、点状出血物が、少量混入する。
 結節性リンパ濾胞過形成は、多くは、数カ月で、自然治癒する。

 結節性リンパ濾胞過形成は、直腸から下行結腸の間と、回腸終末部に、発生し易い。
 結節性リンパ濾胞過形成は、腸管粘膜下リンパ濾胞の過形成性ポリープが生じるが、原因は、不明。過形成性ポリープの粘膜に潰瘍が出来ると、出血が生じ、便中に、出血物が現れる。

 結節性リンパ濾胞過形成(リンパ濾胞増殖症)は、直腸粘膜に、リンパ濾胞の過形成が生じ、出血が起こり、血便(便中の、線状出血物か、点状出血物)が、生じる。血便の量は、少量で、しばしば、粘液が、混入する。
 結節性リンパ濾胞過形成は、「直腸上皮および粘膜固有層における好酸球の浸潤を伴う粘膜浮腫」、「上皮下アポトーシスと好酸球の浸潤が特徴」と、病理学的に、記載される。
  
 結節性リンパ濾胞過形成の症例の約6割は、母乳栄養児で、母乳性血便症とも呼ばれる。母乳性血便症では、母乳を中止する必要はないと言われる。

 母乳栄養児の母乳性血便症の組織(リンパ濾胞)と、人工栄養児の人工乳性血便症の組織を、免疫学的に検討すると、母乳性血便症のリンパ濾胞より、人工乳性血便症のリンパ濾胞の方が、Th1細胞型の免疫応答にシフトしている(人工乳性血便症のリンパ濾胞では、細胞性免疫に関与するTh1細胞型のサイトカインの産生が増加する)。

 結節性リンパ濾胞過形成(母乳性血便症、乳児良性直腸出血)は、末梢血液中の好酸球増多や、食物抗原に対する特異的IgE抗体が、認められる場合があると言う。

 母乳栄養児(exclusively breast fed infants)では、稀に、食事蛋白により、直腸結腸炎(proctocolitis)を引き起こし、新生児から幼児時期(in the neonatal period and early infancy)に、直腸出血や血液が混じった便(rectal bleeding or blood streaked stool)の原因となる。
 11例の直腸からの出血が、母乳によって児に移行する牛乳蛋白にアレルギーが原因と思われる症例(bleeding through the rectum was due to proctocolitis as a result of allergy triggered by cows' milk protein transferred to the infants via the breast milk)に関する、W Pumbergera等の報告がある。
 11例中、男児は6例、女児は5例で、出産予定日に生まれ(were born at term:満期産)、受診するまで、もっぱら(exclusively)、母乳栄養だった。症状が現れたのは、平均 7.5週(range 5-10 weeks)だった。症状が現れてから、1〜3週間後に紹介されて来た(referral for evaluation occurred from the first to the third week after onset)。主な症状は、繰り返す、軽度な直腸出血、血液が混じった便、粘血便だった(repeated mild rectal bleeding, blood streaked bowel movements, and mucous blood mixed with stool.)。1例症例では、牛乳アレルギーの家族歴が疑われ(a possible family history of cows' milk allergy)、アトピー歴があった。7例中1例では、血清アルブミンが低下していた。3例では、末梢血中に好酸球が増加していた(range 8%-24%)。便培養では卵や寄生虫も含め(including ova and parasites)、異常な病原体は無かった(negative for routine pathogens)。
 5例の大腸内視鏡検査(colonoscopy)を施行した症例では、好酸球性の良性な直腸結腸炎(benign eosinophilic proctocolitis)が認められた。
 母親の食事(mother's diet)から、アレルゲン(牛乳蛋白)を除去することが標準的な治療方法で、母親の食事から傷つけている蛋白(offending protein)を除去すると、直腸出血は72〜96時間以内に見えなくなった(Resolution of visible rectal bleeding took place)。
 5例の直腸結腸鏡(rectocolonoscopy)で脾彎曲部まで検査した症例では、大腸炎(結腸炎:colitisIの所見を認めた:斑状の巣状、または、瀰漫性の、粘膜浮腫や発赤(patchy focal or diffuse mucosal oedema and erythema)や、粘膜の脆弱性(ぜいじゃくせい:friability)や、小糜爛(small erosions)が、認められた。一般的に直腸S状結腸部が侵されていたが、下行結腸まで侵されていることは少なかった(limited)。4例では、炎症部位は、1〜4mmの多数の結節があるリンパ結節性過形成(lymphonodular hyperplasia)を示し、結節性リンパ様過形成(nodular lymphoid hyperplasia)に似ていた(goose pimply appearance:goose pimples=鳥肌)。生検の組織像では、過形成を伴う大腸炎で、好酸球が上皮や基底膜や粘膜下組織に浸潤していた(colitis with hyperaemia and predominance of eosinophils in the epithelium, lamina propria, and submucosa.)。
 全ての母親は、牛乳を食事から除去するように指導を受けた(instructed)が、母乳を人工乳(formula)に替えた母親はいなかった。母親の食事から傷つけている蛋白(offending protein=牛乳蛋白)を除去すると、直腸出血は72〜96時間以内に見えなくなった(Resolution of visible rectal bleeding took place)。1例では、回復に1週間要した。
 牛乳蛋白や大豆蛋白(soy protein)によるアレルギー性の直腸結腸炎は、幼児(infants)の直腸出血の重要な原因だが、母乳栄養児の食事蛋白による直腸結腸炎は、あまり強調されて来なかった(has been less emphasised.)。IV型アレルギー反応が直腸粘膜で起こ(り直腸結腸炎が起こ)ると言う説が議論されているが、詳細な機序は不明である。母親が食べた食事中の蛋白が母乳中に移行し(recovered in breast)、アレルゲンとして作用するようだ。
 (アレルギー性の直腸結腸炎は、)生後4カ月以内(生後1週〜5カ月の間)に発症し、(直腸)出血以外は、母乳栄養児は明白な異常は無い(apparently well)。軽度から中等度の下痢(Mild-to-moderate diarrhoeaや、粘液を伴って酷く血液が混じった便(grossly blood streaked stool with mucu)が見られることが、(この病気=母乳性血便症の)一致した特徴である(are the consistent features. )。
 食物アレルギーを示唆するような、吸収不良(malabsorption)、腹部膨満(abdominal distension)、重等度の下痢(severe diarrhoea)、嘔吐、成長障害(impaired growth)は、見られない。I型アレルギーの特徴であるアナフィラキシー(anaphylaxis)や発疹(rash)は、見られない。
 末梢血液中の好酸球の増加、血清中のIgEの上昇、(食物)アレルギーの家族歴、皮膚反応陽性(positive skin sensitivity tests)が認められることがあるが、 この疾患に特徴的な所見ではない(not pathognomonic.)。S状結腸部や直腸が主に侵されるが、下行結腸(descending colonに病気が進展することは、より少ない。脾彎曲部に近い結腸(The colon proximal to the splenic flexure)が、侵されることはない(s always excluded. )。このように、S状結腸部や下行結腸に限局して炎症が起こることは、牛乳蛋白や大豆蛋白による(アレルギー性)腸炎でも、認められている。
 10〜40%の幼児(infants:日本では乳児)では、加えて、リンパ結節性過形成(lymphonodular hyperplasia)を示し、多数の明白に隆起した、1〜4mm大の結節(multiple, distinct and raised 1-4 mm nodules)が、一様に(uniformly)、結腸粘膜上に分布する(goose pimply appearance)。
 組織所見では、明白に、好酸球や形質細胞が、上皮や基底膜や粘膜下組織に浸潤している。粘膜の正常な構造(regular structure of the mucosa)は保たれているが、全ての標本(specimen)で、著しい充血(a striking hyperaemia)が見られる。
 牛乳蛋白によるアレルギー性大腸炎(allergic colitis caused by cows' milk proteins)があっても、母乳(を続けること)を心配させない(should not raise concern about breast feeding)ことは、大切である。
 傷つけている蛋白(offending protein)を除去すれば、72〜96時間以内に、肉眼で見える直腸出血は、見られなくなる(Resolution of the visible rectal bleeding takes place within 72 to 96 hours)。カゼイン加水分解ミルク(a casein-hydrolysate based formula)を、牛乳の代わりに(母親が)飲むと、直腸出血は、見られなくなる。珍しい症例では(In singular cases)、大豆蛋白、トウモロコシ(corn)、卵(egg)、チョコレート(chocolate)が、単一のアレルゲンとして、あるいは牛乳蛋白と同時に(coincidentally)、同様の症状を現すことがある。
 多くの乳児(infants)は、大変経過が良く、ある成書では(in some series)、20%までの乳児(up to 20% of infants)は、母親の食事を変えなくても、(直腸)出血が次第に自然治癒する(had gradual spontaneous resolution of the bleeding without changes in the mother's diet)。
 アレルギー性疾患や、慢性の腸炎症疾患(chronic intestinal inflamma-tory disease)に移行したと言う報告はなく、全ての小児は傷つけている蛋白(offending protein)に、1歳までに(by 1 year of age)、寛容が誘導される。
 直腸出血が改善しない場合は、更なる評価(evaluation)が必要になる。

 英語の教科書(Nelson:第19版)には、food protein-induced proctocolitisと、記載されている

 12.DHA
 母乳(人乳)は、脂肪酸100g当り、0.5gのDHA(C22:6)を含有している。母乳(人乳)は、可食部100g当り(100ml当り)、脂質を3.5g含有していて、その内、3.15gが、脂肪酸(飽和脂肪酸1.25g、一価不飽和脂肪酸1.30g、多価不飽和脂肪酸0.60g、注2)。

 DHAは、EPAと同様に、抗血栓作用を有する。DHAは、血小板凝集を抑制し、トロンボキサン産生を抑制し、抗血栓作用を現わす。
 DHAは、学習能力向上作用(記憶力増強作用)、網膜反射能向上作用(視力低下抑制作用)などがあり、脳や網膜で、重要な生理活性を有すると言われている。
 DHAは、赤血球変形能を改善し、全血粘度(血液粘稠度)を改善し、脳循環を改善し、脳血管障害を改善し、痴呆性老人(脳血管性痴呆、及び、アルツハイマー型痴呆)の痴呆症(認知症)を改善すると言う。

 DHAは、発癌抑制作用(PGE2合成を抑制し、特に、大腸癌、乳癌、肺癌などの発癌を抑制する)、血中脂質低下作用(コレステロール、中性脂肪を低下させる)、抗炎症作用(抗アレルギー作用)もあると言う。

 DHAは、魚、鶏卵、鶏肉などにも、含有されている。
 なお、五訂食品成分表2005を見ると、牛乳加工乳、調整粉乳の項には、DHAの含有量が記載されていない。
 日本で販売されているミルク(調整粉乳)は、DHAを配合した製品が多い。
 表4 脂肪酸100g当りの多価不飽和脂肪酸含有量(g)
 食品名  n-6系多価不飽和脂肪酸  n-3系多価不飽和脂肪酸
 リノール酸  アラキドン酸  リノレン酸  イコサペンタエン酸  ドコサヘキサエン酸 
 LA  AA  ALA  EPA  DHA
  18:2   20:4   18:3   20:5   22:6
 カステラ   16.5    0.2    0.5      1.7
 かわらせんべい   22.5    1.4    0.9      1.4
 あじ焼き   22.0    1.7    0.9    8.1   15.3 
 まいわし焼き    2.2    1.0    0.9   12.6    12.2
 しらす干し    1.0    2.0    1.1   13.5   28.2
 さけ新巻き焼き    1.0    0.7    0.5    8.3   16.8
 さんま焼き    1.5    0.6    1.1    6.1    9.9
 あさり生    0.8    4.3    0.5    7.0   11.3
 いか焼き    0    2.8    0.2   14.0   37.9
 えびあまえび生    1.0    1.9    0.1   21.9   18.1
 鶏若鶏ささ身   14.7    2.5    0.5    0.7    3.6
 豚肝臓   15.3   17.0     0.3    0.7    4.6
 鶏卵全卵生   13.4    1.7    0.3    0    1.8
 人乳(母乳)   15.0    0.5     2.1    0.1    0.5
 13.腸内細菌
 有用な腸内細菌は、ビタミンや蛋白を合成し、宿主は利用している。他方で有害な腸内細菌は、腐敗産物や毒素や発癌物質(アミン、アンモニア、硫化水素、フェノール、インドールなど)を合成し、宿主に障害を及ぼしている。
 新生児は、出生直後は、腸管内は無菌の状態だが、生後3〜4時間後には、糞便内に、Streptococcus、E.coli、Clostridium、酵母などが現れる。
 新生児は、哺乳開始をすると、腸内の細菌数が増加し、生後1日目の総菌数は1011/1g糞便以上になる。
 新生児は、生後3〜4日目頃から、Bifidobacteriumが出現し、最優先菌となる。
 新生児は、母乳栄養だと、腸内細菌は、Bifidobacteriumの増加が著しく(Bifidus菌叢の形成)、E.coli、Streptococcusなどの菌は1/100に抑制される。新生児は、人工栄養だと、腸内細菌は、Bifidobacterium(最優勢菌)の他、E.coli、Streptococcus、Bacteriodes、Clostridium、Veillonella、Lactobacillus、Bacillusなどの菌数も、母乳栄養児より多くなる。
 離乳期には、母乳栄養児も、腸内に、Bacteriodes、Eubacterium、Clostridium、Peptostreptococcusなどが増加する。
 胃酸が減少すると、腸内細菌は、E.coli、Streptococcusが増加し(優勢になる)、Bifidobacteriumは減少する。
 胆汁酸は、抱合胆汁酸は細菌の増殖を抑制しないが、遊離胆汁酸(抱合がとれた胆汁酸)は特定の種類の細菌の増殖を抑制する。
 Bifidobacteriumが腸内で増殖するには、エネルギー源(エサ)としての糖類(特に、フラクトオリゴ糖)が存在する必要がある。
 Bifidobacteriumが腸内から検出されない母乳栄養児(乳児)では、Bifidus菌拮抗球菌が存在することが報告されている。このBifidus菌拮抗球菌は、Bifidobacteriumを大量に投与する(内服させる)と、腸管内から排除される。

 母乳栄養(人乳栄養)だと、牛乳栄養より、大便のpHが低い(酸性)。これは、便の細菌叢(腸内細菌叢)の大部分を、Bifidus菌(ビフィズス菌)が占める為。Bifidus菌は、病原体の増殖を抑制する。
 人工栄養だと、細菌叢は、大腸菌が主を占める。
 粉ミルクは、オリゴ糖を配合した製品が多く、Bifidus菌(ビフィズス)が増え易くなる。個人差があるが、母乳は、黄色便が多い。森永乳業で販売している、粉ミルクでも、「はぐくみ」は黄色便に、「E赤ちゃん」(ペプチドミルク:消化が良い)は緑色便に、なることが多い。

 14.母乳と便
 母乳栄養だと、便は、典型的には、柔らかく、粘液、顆粒が混じっている(便がオムツに付着して落ち難い)。顆粒(脂肪鹸化物)は、小腸で、母乳やミルクに含まれる、中性脂肪が、脂肪酸とグリセリンに分解された後に吸収されず、小腸液(アルカリ性)と反応して、生じると言われる。顆粒は、消化が悪い時の方が目立つ。
 母乳栄養だと、泥状便で、粘液が多く見られ、便の回数が多く、1回の便量が変動する事がある。
 母乳栄養だと、茶色で均等な便が、オムツにべっとり付着(オムツから落ち難い)事もある。
 母乳栄養だと、淡黄緑色な、ふわっとした、発酵性の便で、酸臭がして、回数が多い事もある。
 母乳栄養だと、緑便で、水分や粘液が多く、オムツの周囲に滲んで広がる事もある。従来、緑便(緑色の便)は、消化不良のしるしと考えられた事もあったが、母乳栄養で、腸内が弱酸性になると、便が緑色になる事がある。ビリルビン(黄色)は、酸化されると、ビリベルジン(緑色)に変化する。母乳栄養だと、正常時でも便が酸性の為、胆汁色素のビリルビンが酸化されて(特に、放置すると)、緑色便になる。母乳栄養の児の便に含まれる白色顆粒は、脂肪鹸化物。緑便でも、赤ちゃんが元気で、食欲があり、体重が順調に増加していれば、心配無い。
 母乳栄養児に、果汁を飲ませると、緑便になる事がある(母乳のみだと、黄色便)。
 母乳栄養で、母親が肉や魚の摂取量が多いと、尿酸塩結晶がオムツを褐色(赤褐色)に着色させる事がある。

 人工栄養(ミルク栄養)だと、便は、典型的には、黄色(黄白色)で、泥状便や水様便の事がある。
 人工栄養だと、便の回数が多く、軟便で、粘液や顆粒を含む事がある。
 人工栄養だと、有形便で、オムツに付着しない事がある。人工栄養だと、軟膏様の有型便(有形便)で、悪臭が強い事がある。
 人工栄養だと、酸臭があり、便が空気に触れると一部が緑色に変化する事がある(粘液は少なく、オムツから剥がれ易い)。
 人工栄養児に、果汁を飲ませると、便は、淡褐色(淡茶色、灰褐色)で、柔らかく、泥状便になる事がある。
 人工栄養でも、緑便で、便の回数が多くなることがある。

 混合栄養だと、粘液、顆粒(脂肪鹸化物)を含む緑便の事がある。3日間程度、排便が無く、浣腸すると、悪臭がする泥状便が出る事がある。
 混合栄養だと、母乳栄養と同様な、黄色の軟便や泥状便が出て、人工栄養と同様な、大小の顆粒が混じる事がある。

 離乳期には、いろいろな食事をするので、色や臭いが、大人の便に似て来る。粘液や、未消化物が含まれる。
 離乳期には、母乳とミルクを飲むと、便は、粘液や顆粒が混じり、幾分、発酵性で、オムツにベッタリと付着する事がある。
 離乳期には、リンゴ、ニンジンなどは、消化されないで、そのまま、便に出て来る事が多い。
 食物繊維(リンゴ、ミカンのジュース、バナナ由来)が、胆汁色素に染まり、黒色に変色する事がある。

 乳房からの母乳の出方によっては、赤ちゃんは、空気も吸い込んでしまうので、ゲップは出させた方が、便性が改善することが多い。
 新生児は、哺乳開始をすると、腸内の細菌数が増加し、生後1日目の総菌数は1011/1g糞便以上になる。
 新生児は、生後3〜4日目頃から、Bifidobacteriumが出現し、最優先菌となる。

 15.その他
 ・乳腺は、肝臓、脂肪組織などと同様、脂肪酸合成が盛んな組織。

 ・母乳が、乳房に一杯溜まっていると、新たに、母乳は作られなくなる。

 ・母乳は、前乳(搾り始め)より、後乳(搾り終わり)の方が、脂肪分を多く含んでいる(脂肪分の割合が多くなる)。

 ・母乳は、初乳(出産5日以内)の方が成乳(出産30日以降)より蛋白を多く含むが、成乳の方が初乳より糖質(乳糖)や脂質(脂肪)を多く含んでいる。
 表5 ヒトの初乳と成乳の組成の相違(参考文献の林昌洋氏の表1を改変し引用)
 組成  単位  初乳(出産5日以内)  成乳(出産30日以降)  増減
 糖質  乳糖  g     5.3      7.3  ↑
 蛋白質  総蛋白  g     2.3     0.9  ↓
 カゼイン  mg   140   187  ↑
 ラクトフェリン  mg   330   167  ↓
 IgA  mg   364   142  ↓
 脂質  脂肪  g     2.9     4.2     ↑
 コレステロール  mg    27    16  ↓
 ビタミン  ビタミンA  μg    89    47  ↓
 βカロテン  μg   112    23  ↓
 ビタミンD  μg       0.04  
 ビタミンE  μg  1280   315  ↓
 ビタミンK1  μg     0.23     0.21  ⇔
 ミネラル  カルシウム  mg    23    28  ⇔
 ナトリウム  mg    48    15  ↓
 カリウム  mg    74    58  ↓
 クロル  mg    91    40  ↓
 鉄  μg    45    40  
 亜鉛  μg   540   166  ↓
 pH       7.7     6.8  ↓

 ・おいしい母乳を出すためには、母親が、穀類(米)を主食として、旬の野菜や魚介類を毎食良く噛んで食べると良いと言われる。
 砂糖が多い甘い御菓子、高カロリーの食品、高脂肪の食品、乳製品を多く摂り過ぎると、乳腺が詰まり易くなり、おいしくない母乳になる。
 母乳やミルクのみで、離乳食が摂れないと、栄養が不足したり、前歯の虫歯になり易い。
 断乳は、1歳〜1歳半を目安に行う。

 ・日本では、1歳過ぎに母乳を飲ませることは、歯の発達や栄養面で問題があるとして、卒乳(断乳)が推奨されている。
 しかし、世界各国の卒乳年齢の平均は、4.2歳と言われる。
 卒乳(断乳)は、母体に負担にならず、小児が食事から栄養を十分に取れていれば、自然に進める方が良いと考えられるようになった。

 ・授乳中も、ヒトは、妊娠する(生後6カ月までは1%)。

 ・1回の授乳で、飲み始めに出る「前乳」と、最後の方に出る「後乳」とでは、成分や味が異なる。
 前乳は、低脂肪で水分が多く、あっさりした味。
 後乳は、高脂肪で、こくがある味(授乳で母乳を飲ませ続けていると、途中から、母乳中の脂肪分が多くなる)。
 授乳は、片方の乳房を母乳が出なくなるまでしっかり飲ませる方が、左右の乳房を数分ずつ飲ませるより、母乳の栄養分をもれなく摂取させることが可能。
 母乳は、一回の授乳時に、片側の乳房のみ飲ませ、次の授乳時には、反対側の乳房を飲ませた方が、後乳と言って、脂肪分を多く含み、こくがある味の母乳を多く飲ませることが可能。

 ・赤ちゃんの鳴き声は、御腹が空いて泣いている時と、寂しくて泣いている時とで、異なる。

 ・乳房からの母乳の出方によっては、赤ちゃんは、空気も吸い込んでしまうので、ゲップは出させた方が、便性が改善することが多い。ゲップは、母親は座って、自分の胸に赤ちゃんの御腹を当て、背中をさすったり、軽く叩いて出させると良い。

 ・牛乳や乳製品の摂取は、乳癌の発症や、乳癌の再発・転移の原因となると言う(ジェイン・プラント等)。
 牛乳には、IGF-1(インスリン様成長因子I)や、女性ホルモンが含まれている。
 乳癌予防の食生活としては、乳製品(牛乳の肉を含む)の摂取を控え、大豆製品を多く摂り、新鮮な野菜・海草・果物を摂る事が大切だと言う。

 ・母乳は弱酸性の為、弱塩基性薬物の方が母乳中へ移行しやすい。

 ・薬物は、細胞外液に均等に分布される。
 細胞外液量は、体表面積と平衡している。
 体表面積は、糸球体濾過率(GFR)、循環血液量、心拍出量、肝臓重量(肝重量)と比例する。

 ・薬物は、分子量が200以下の薬物(テオフィリン、ホスホマイシンなど)は、母乳中に単純拡散する。
 臨床的に良く用いられる薬物は、分子量が200〜500で、塩酸ツブテロール(264)、塩酸エタンブトール(277)、エストラジオール(272)、セフォタキシム(477)、ゲフィチニブ(446)、クロフィブラート(242)。クラリスロマイシン(747)、シクロスポリン(1202)は、分子量が大きい。
 薬物は、多くは、弱酸か弱塩基にイオン化する。非イオン型遊離薬物のみが、乳腺細胞の細胞膜(形質膜)を移行し、母乳中へ分泌されることが出来る。血漿蛋白は、弱アルカリ性で、母乳は、弱酸性(pH6.6〜6.8)なので、弱塩基性薬物(非イオン化)の方が、母乳中へ分泌され易い。
 弱塩基性薬物:抗ヒスタミン薬、エリスロマイシン(EM)、イソニアジド
 弱酸性薬物:ペニシリン系抗生剤、利尿薬
 脂溶性が強い薬剤(フェノバルビタール、シクロスポリンなど)は、母乳中に移行し易い。
 蛋白結合能が低い薬剤(ジアゼパム、アルコールなど)は、遊離型が多いので、母乳中に移行し易い。

 ・胎児への薬物の影響
 受精前から妊娠3週末までの薬物投与:all or noneで、着床しない、流産する、完全に修復されて健康な児が生まれる、のいづれか。
 妊娠4週から7週末までの薬物投与:妊娠と気付かずに薬物が投与される。胎児の、中枢神経、心臓、消火器、四肢など重要臓器が発生・分化する時期であり、催奇形性に関して、胎児が敏感な時期。
 妊娠8週から15週までの薬物投与:重要臓器の形成は終了しているが、性器の分化、口蓋の閉鎖が問題となる時期。催奇形性のある薬物の投与は、慎重に行う。
 妊娠16週から分娩までの薬物投与:奇形(胎児の形態異常)は、薬物により、誘起されない時期。胎児の子宮内発育抑制や、子宮内胎児死亡は見られる時期。薬剤の胎盤透過性(分子量、脂溶性)を考慮して投与する。胎盤を透過(胎児血行に移行)した薬物の約50%は、胎児循環に入る)。

 ・母乳には、免疫グロブリン(特に、IgAクラス)、リゾチーム、補体、ラクトフェリン、Bifidus菌成長因子など、感染防御因子が含まれている。母乳中の分泌型IgAは、酸や、蛋白質分解酵素の影響を受け難く、局所免疫として、細菌やウイルスによる腸管内侵襲から、新生児の腸管を防御する。
 母乳栄養児の方が、人工栄養児より、感染症に、罹患しにくい。
 母乳は、胃腸感染症(サルモネラ菌、コレラ菌)の発症を予防する。ロタウイルス感染も、母乳栄養児の方が、感染率が低い。
 人乳(母乳)に比して、牛乳は、蛋白質、ミネラルが、多い。
 人乳に含まれる蛋白質には、アルブミン、カゼインが、ほぼ等量含まれている。牛乳は、カゼインを多く含んでいる。カゼインは、胃酸により、大きな、硬い、凝固(カード)を作り易い。
 人乳に含まれる脂質には、必須脂肪酸リノール酸が、多く含まれている。牛乳のリノール酸含有量は、少ない。
 人乳に含まれる糖質は、乳糖の形で含まれているが、人乳の方が、牛乳の倍、乳糖を含んでいる。
 人乳に含まれるミネラルは、牛乳の3分の1の濃度で、腎臓への負担が少ない。牛乳は、人乳に比して、カルシウムを4倍、リンを6倍、高濃度に含んでいる。牛乳中の高濃度のカルシウムやリンは、鉄と不溶性の複合物を形成し、鉄の吸収を、阻害する。鉄の吸収率は、人乳(母乳)が50%なのに対して、牛乳は3〜10%と、低い。離乳期に、母乳や調整粉乳(ミルク)の代わりに、牛乳を与えると、鉄欠乏性貧血のリスクが高まる。
 表6 母乳、牛乳、調整粉乳の成分の比較
 栄養成分  母乳    牛乳  調整粉乳
 エネルギー(kcal)   63   69   66
 蛋白質(g)   1.1   3.3   1.5
 脂質(g)   3.49   3.7   3.5
 糖質(g)   6.87   4.8   7.1
 ミネラル(g)   0.2   0.72   0.25
 なお、母乳中の蛋白質は、初乳に比し、泌乳期の経過と共に、減少する(分娩300日後には、初乳の約55%に、減少する)。母乳中のミネラル(灰分)も、初乳の約70%に、減少する。他方、母乳中の乳糖は、泌乳期の経過と共に、増加し、分娩300日後には、初乳の約120%に、増加する。母乳中の脂質は、分娩20日後頃に、初乳の約120%にまで、増加するが、その後、減少し、分娩300日後には、初乳と、同程度になる。
 水溶性ビタミンB1は、初乳から、泌乳期の経過と共に、増加する。ビタミンB2、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンCは、泌乳期の経過と共に、減少する。葉酸、ナイアシンは、初乳に比して、泌乳期の経過で、分娩30日後頃まで増加し、その後、減少するが、分娩300日後でも、初乳より濃度は高い。

 ・ビリルビン(黄色)は、酸化されると、ビリベルジン(緑色)に変化する。母乳栄養だと、正常時でも便が酸性の為、胆汁色素のビリルビンが酸化されて(特に、放置すると)、緑色便になる。母乳栄養の児の便に含まれる白色顆粒は、脂肪鹸化物。

 ・ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は、母乳栄養では、母子感染率は15〜20%。完全人工栄養でも、母子感染率は約3%起こると言われる。母乳を飲ませない事(母乳遮断)は、HTLV-1の母子感染を予防する有効な手段だが、完全に予防出来ない。HTLV-1の抗体検査は、偽陽性がある。
 
 16.おまけ
 ・子牛が下痢をした時には、親牛のエサに片栗粉をコップ一杯程度混ぜて、(親牛に)食べさせると、牛乳の成分が変わるのか、3〜4日程度、下痢が治るという。
 親牛が下痢をした時にも、エサに片栗粉をコップ一杯程度混ぜて食べさせると効果がある。

 ・母乳に放射線物質が移行する量は、少ない。

 謝辞
 「日本人の母乳に関する調査・研究」、「スポット小児科医」など、母乳に関する貴重な資料を提供して頂いた、雪印乳業株式会社様、ビーンスターク・スノー株式会社様に、深謝致します。
 
 注1:アメリカ小児科学会は、12カ月以前の乳幼児に、牛乳を飲ませることは、好ましくないと、勧告している(1992年)。牛乳は、Ca、Pの含有量が多いので、腸内で、鉄と不溶性の複合物を形成し、鉄の吸収を、阻害する。鉄の吸収率は、人乳(母乳)50%、牛乳3〜13%、牛肉40%、鶏肉40%、大豆9%、小麦粉10%、米9%、じゃがいも10%、とうもろこし粉4%、にんじん10%、ホウレン草2%と、言われる。

 注2:日本人では、母乳中のDHA含有量は0.63〜1.0%であり、米国、ドイツ、オーストラリアでの測定値に比して、2〜3倍高いと言われる。
 日本人女性の母乳中のDHA含有量が高いのは、日本人が食生活で、魚食をすることが、原因と推定されている。
 DHAを多く含む魚油は、うつ病や自殺の危険性を軽減する可能性が有ると言う。

 参考文献
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 ・鹿間直人:「放射腺被ばく」の現状について、お加減はいかがですか、307号、平成23年4月15日、JA長野厚生連佐久総合病院(発行責任者 伊澤敏).
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 ・巷野悟郎:日常小児診療図譜、昭和52年12月17日、第1回増刷発行、医学図書出版株式会社. 
 ・巷野悟郎:健康な赤ちゃんの便、SMA S-26ミルクと緑便、ワイス・エーザイ株式会社(92.8. タ コード004).
 ・栗山重信 監修、大田敬三、島信。藤井良和、吉田久 編集:小児科学、1975年8月15日発行、第3版第1刷、医学書院.
 ・W Pumbergera, G Pombergera, W Geisslerb + Author Affiliations: Proctocolitis in breast fed infants: a contribution to differential diagnosis of haematochezia in early childhood, Postgrad Med J 2001;77:252-254 doi:10.1136/pmj.77.906.252.

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